女性の心身

母乳外来に通うメリット・助産師の施術・助言でリフレッシュ

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母乳外来に行ってみた

産婦人科にお見舞いに来てくれた友人が「友人はみなお世話になってるよ」と、近所の母乳外来の電話番号を教えてくれました。

母乳外来に通うなんてはじめは考えてもみませんでしたが、母乳があまり出ないことに焦りを覚え、退院の足で向かうことになりました。

今回は、母乳外来とは何か、母乳外来に通って良かった点は何かをまとめました。

直母を目指した挑戦を書いた記事のダイジェスト版は以下を参照ください。

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帝王切開で生まれた赤ちゃんは吸う力がなく母乳量が増えなかった

退院予定日になっても赤ちゃんの体重が増加せず、経過観察のため赤ちゃんだけ病院に残ることになりました。

母親の私だけ先に退院し、搾乳を凍らせて産院に毎日届けることになりましたが、力のない赤ちゃんが乳房を吸ってくれなかったため、母乳はあまり出ません。


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そこで、産婦人科への往復以外の時間を使って、母乳外来に通い、母乳量を増やす努力をしてみようと考えました。

初回は私1人で、次の回から退院した赤ちゃんと一緒に、2週間に1回母乳外来に通うことになりました。

母乳外来とは・授乳の問題や悩みに専門的なアドバイスや支援

母乳外来とは、乳児の授乳に関する問題や悩みを抱えている母親に対して、専門的なアドバイスや支援を提供してくれるところです。

母乳量、授乳方法、痛みなどの相談に対するアドバイス

母乳の出が悪い、授乳の仕方がわからない、痛みがあるなど、授乳に関する悩みや問題に対して、助産師や看護師などの専門家がアドバイスを行います。

たとえば、母乳の正しい授乳方法や赤ちゃんの吸い付き方など、授乳に関するアドバイスをしたり、母乳をうまく出すためのマッサージ法なども教えてくれます。

乳首の痛みなどのトラブルがある場合は、乳頭保護のノウハウを教えてくれて、症状の緩和がされるようサポートしてくれます。

母乳量を増やし乳房のトラブルを抑える母乳マッサージ

乳房の張りや炎症がある場合、乳腺がつまってしまっている場合、または母乳の出が悪い場合に、助産師が母乳マッサージをほどこし、溜まっていた母乳を出してくれます。

マッサージを施されると、母乳以外に乳腺をつまらせていた角栓のような白いものが出て詰まりが解消することもあります。

助産師とは・助産師になるには・仕事内容は

母乳外来の大半は、助産師がケアを行っていると思われます。

人生のなかで助産師さんにお世話になるタイミングは稀で、助産師についての知識はかぎられていますよね。

まずは、そもそも助産師とは何かをまとめます。

助産師になるには助産師の国家資格に合格する必要がある

助産師は国家資格ですので、助産師になるには、助産師の国家試験に合格することが必要です。

看護師の資格を得てから、助産師養成コースで1年以上学んで必要な単位数を取得しコースを修了するとともに、臨床実習を修了することで、助産師国家試験の受験資格が与えられます。

養成コースは、大学、短期大学、専門学校、大学院などで提供されています。

Lucky
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受験資格を得るのにも時間がかかります。

助産師の仕事の内容は、女性の妊娠、出産、産後のケアと赤ちゃんの健康管理

助産師は、妊娠から出産、産後のケアを通して、母親と赤ちゃんの健康管理を行う専門家です。

妊娠期の健康管理

妊娠から産前産後のケアまで初期、母体と胎児の健康状態を定期的にチェックし、必要に応じて医師や専門機関への紹介を行います。

健康相談や食事指導、運動指導なども行います。

分娩のサポート

分娩中は、陣痛や胎児の心拍数、母体の状態などをモニタリングし、必要に応じて医師に報告を行います。

分娩の進行状況を把握し、母体や胎児の健康状態に応じて分娩方法の提案やアドバイスを行い、分娩のサポートをします。

産後ケア

産後は、母乳育児やミルクも含めた授乳、子育てに関する情報提供、よろずの相談に応じます。

母体の健康状態の観察や、子どもの健康管理も行います。

母子手帳の記載

助産師は、母子手帳に母乳量や子供の体重などの必要な情報を記録して、母子の健康状態を管理します。

出産に関する教育・指導

分娩前や出産後には、出産に関する情報の提供やアドバイスを行います。また、母体の健康管理や胎児の成長について、親や家族に指導を行います。

助産師は、医師や看護師と協力して、出産を安全に支援する役割を担います。

また、母親と赤ちゃんの健康をトータルで管理するため、地域の保健師や専門機関とも連携しています。

助産師の母乳マッサージなどには桶谷式、堤式などの流派がある

助産師の乳房マッサージにはさまざまな流派があります。

以下に2つ代表的な流派とその特徴を紹介します。

桶谷式(おけたにしき)

一番よく耳にするのが桶谷式です。

助産婦・桶谷そとみ(1913-2004)が考案した乳房マッサージと母乳育児方法で、正式には「桶谷式乳房管理法」と言います。

出典:桶谷式母乳育児ママサポートサイトOPPA!

桶谷式では、乳房の基底部をほぐして母乳が出やすくなるよう乳房をやわらかくします。

食事制限についても脂っこいものや甘いものを控えるといったアドバイスがなされます※。

参考:こそだてハック

※私の通った助産師さんは桶谷式でしたが食事制限は不要とのことでした。

こちらで考案された哺乳瓶の乳首はピジョンの桶谷式直接授乳訓練用哺乳瓶として売られ、直母とミルクとを両立する上で必須のアイテムとなっています。


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堤式(つつみしき)

虎ノ門病院で11年間勤務された助産師・堤尚子さんが1991年に考案した乳房マッサージで、正式には「堤式乳房マッサージ法」といいます。

自分が納得できる乳房マッサージ法を会得したいと思い、東洋医学専門学校にて鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師の免許を取得

出典:堤式乳房マッサージ法公式サイト

堤式では乳房の血行をよくして母乳がスムーズに出るようにします。食事制限についてはとくに行われません。

Lucky
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他にもいくつか流派はあります。

流派によっては施術が痛かったり食事制限が厳しかったりするようですが、助産師さんの力量次第でも変わると考えられます。

母乳外来に通ってよかった点

私の通った母乳外来では、分娩もみていて、ベビーマッサージも人気があるようでしたが、まずは母乳マッサージのみ受けることにしました。

以下に通って良かったと思う点をまとめました。

おっぱいのコンディションが改善する

母乳マッサージを施すと、おっぱいが柔らかくなり、赤ちゃんが飲みやすい状態になります。

また、血行を良くして母乳の分泌が促されるので、マッサージのたびに母乳量が少しずつ増加します。

✔ おっぱいコンディションの改善
・ おっぱいの硬いところがほぐれる
・ 乳管に詰まった母乳のカスを除去
・ 母乳量を増加させる

直母の練習のサポートを得られ、各種の数値の改善状況を把握できる

出産から1ヶ月後に直母の練習を始めてからは、母乳マッサージの前に直母で授乳しました。

授乳外来では、授乳量や赤ちゃんの体重の変化を正確に把握することができます。

また、授乳姿勢を見てもらうことで、問題点を教えてもらうことができます。

✔ 数値の改善状況、授乳スタイルを確認
・ 授乳前後の体重変化で授乳量を測定
・ 体重測定で授乳量が足りているか把握
・ 授乳スタイルの習得

授乳の計画をたてるサポートが得られる

育児日記を見てもらい、授乳の間隔やうんちの回数などを確認してもらうことで、授乳にまつわる問題点を教えてもらうことができます。

✔ 授乳計画の策定と見直し
・ 毎日の授乳の回数とタイミングを確認
・ ミルクを足す場合の量を確認

メンタル面でのサポートが得られ、母親としての自信を得る

母乳がちゃんと出ていたり、赤ちゃんが徐々に飲めるようになってきたりすると、助産師に大げさとも思えるほどに褒められます。

初産では特に重要なことだと感じました。

また、助産師はあまたの経験から直母を諦める必要がないことを知っているため、方針にブレがなく、ゴールに向かってすすめることができます。

✔ メンタル面でのサポート
・ 助産師に褒められて自信がつく
・ ブレない方針を示される

その他、諸々相談することができる

助産師は地域医療の一端を担っています。

また、母乳外来でヨガ教室を催したり、ママ同士の交流の場を作ったりしてコミュニティを醸成する活動をしている助産師もいます。

私が出産したときは、地震や台風などの災害が多発していて、家庭での赤ちゃんに関する防災対策などを相談したり情報をいただいたりしました。

災害に強い液体ミルクが日本でも販売され始めたことを母乳外来ではじめて知りました。

✔ よろず相談できる
・ ママ友の作り方、関わり方を相談
・ 赤ちゃんに関する防災対策を相談
・ お出かけの時の工夫を相談

慣れない育児の息抜きができる

母乳外来は、安心して赤ちゃんと外出できます。

赤ちゃんが搾乳やミルクを飲んでいる間に、母親のケアが行われます。

私の場合、助産師によるマッサージは、温かいタオルを使って、両手のひらで乳房の基底部をダイナミックに動かすもので、肩こりまで解消するような心地よさでした。

✔️ 育児の気分転換
・ 息抜きになる
・ リラックスできる 

さいごに

助産師の助言をもらい、自分なりの試行錯誤の末、以下のような生活に落ち着きました。

私の受けた母乳マッサージは1回で4,000円かかり、なかなかの金額となりました。

私は里帰り出産で、しばらく実家に滞在したため、その間は自己負担となりましたが、地域によっては行政の補助金が出る場合があります。

母乳に関して悩みのある方、慣れない育児で気持ちに余裕がないと感じた方などは、1度、近所の母乳外来に行ってみることをおすすめします。

直母を目指した経緯を記した他の記事

私の場合、直母に向けたチャレンジを続けた結果、2ヶ月で搾乳なしの「半ミ」にまでこぎつけました。

赤ちゃんが直母をできるようになると、飛躍的に母乳量が増え、8ヶ月目、会社に復帰するころには1回あたり130mlほど搾乳で得られるようになりました。

出産から2ヶ月間の授乳にまつわることをまとめた記事をご紹介します。

出産直後から赤ちゃんの退院まで

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