母乳外来を卒業
生後2ヶ月半まで母乳外来に通い、授乳量が徐々に増えていくのが確認されました。70mlほど直母で飲めるようになったところで、ようやく卒業となりました。
直母の後、満足そうににっこりする赤ちゃんの姿に、母親としてほっとします。
生後2ヶ月までの各種数値をまとめて、少し分析してみました。
ちなみに、私のとった対策に関するダイジェストは以下の記事をご参照ください。
育児日記と母乳外来で測定した数値を分析
直母量・哺乳瓶での授乳量・体重の増加量の各測定値
母乳外来では、直母前後の赤ちゃんの体重を測定して1回あたりの直母量を把握しました。
直母前の体重から、赤ちゃんの1日あたりの体重増加を計算。
哺乳瓶での授乳量の1日あたりの平均も計算してみました。
こうして得られた数字は以下の通りです。
母乳外来で測定した直母量(ml/回) | 哺乳瓶での平均授乳量(ml/日) | 1日あたりの体重増加量(g/日) |
生後2週間後 0 | 14日目 500 | 6日目〜14日目 55 |
生後4週間後 15 | 2〜4週間目 644 | 2〜4週間目 43 |
生後6週間後 10 | 5〜6週間目 627 | 5〜6週間目 44 |
生後8週間後 50 | 7〜8週間目 521 | 7〜8週間目 30 |
生後11週間後 70 | 9〜11週間目 218 | 9〜11週間目 26 |
※直母量は赤ちゃんの体重で測定しているので単位はgですが、mlと読み替えています。
搾乳を減らして直母を増やしていく中で母乳量は飛躍的に増加
生後27日から直母トレーニングを開始しました。
トレーニング開始とともに、生後4週間からは直母の量が徐々にアップしていきました。
生後8週間になるまでに徐々に搾乳をやめ、生後2ヶ月になったら直母とミルクだけで毎回授乳するようにシフトしました。
直母にシフトしたあとは、赤ちゃんの飲む技術やおっぱいの出が飛躍的に良くなっていったのがわかります。

途中で諦めなくてよかった。
赤ちゃんの1日あたりの体重増加量は搾乳をやめていく中で大きく減少
直母トレーニングを開始してからは、哺乳瓶での授乳量が減少しました。
直母の回数が増えたことで母乳が増えたことが一番の原因だと思われますが、直母をした赤ちゃんは少しくたびれて哺乳瓶から飲むミルクの量が減っていたかもしれません。
1日あたりの体重増加量も7〜8週間、9〜11週間で14gずつ減少しています。
期間 | 体重の1日あたりの増加量の目安 |
1〜3か月 | 30〜25(g/日) |
3〜6か月 | 25〜20(g/日) |
6〜9か月 | 20〜10(g/日) |
9〜12か月 | 10〜7(g/日) |
心配になって、通常の乳児の1日あたりの体重増加量の目安と比べてみましたが、大まかには正常の範囲内でした。

母乳外来の助産師からも太鼓判を押されホッとしました。
直母での授乳量を推測
直母の量は、1回あたりの直母量に1日の直母の回数をかけることで計算できます。1日あたりのミルクの量を足し合わせれば1日の授乳量がわかります。
・7〜8週間目で1日平均3.3回で165ml/日
(ミルク等と合わせて686ml/日)
・9〜11週間目で1日平均6回で420ml/日
(ミルク等と合わせて638ml/日)
となりました。
ミルクと合わせた量が若干減っているようなので、直母量や体重の増加はあるものの、ミルクを少し増やしていく必要がありそうです。
おわりに
私の子供は生後1ヶ月まで直母ができませんでした。
しかし、家族のサポート、インターネットや書籍の知識、母乳外来の助産師の助言、友人の助言などに支えられて、搾乳や直母練習を頑張った結果、半分以上は直母でまかなえるようになりました。
ここまでこられたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
直母をやってみたいなら諦めないで
私が出産した産院の医師や助産師といった専門家、私の周囲の直母が当たり前にできた女性たちや直母に関心のない人たちの間に、直母は無理してまで行うものではないという認識が蔓延していました。
何を信じてよいのかわからず、私は当初かなり悩みました。
でも、直母がしばらくできない状態と直母ができた状態とを両方経験した私に言わせれば、自分の赤ちゃんが直母で母乳を飲むという素晴らしい経験は、ほかに代え難いものだと感じました。

直母に挑戦してみる価値は十分にあります。
直母をやってみたいと思っているお母さんを応援しよう
私は医学の専門家ではありませんが、出産と育児を経験してわかったことがあります。
直母をやってみたいという気持ちは、体内のホルモン量の変化など、生理的な影響に基づくものであり、自分で制御するものではありません。
その気持ちを抑えろと言うのは食欲や性欲などを我慢しなさいと言われるのと同じです。
クオリティ・オブ・ライフを低下させてしまうものであり、到底無茶な話です。
直母をやってみたいという女性の気持ちは尊重されるべきものであり、無視することは女性の人権にも関わります。
直母をやってみたいと思っている全てのお母さんたちに、この感動を体験してもらいたいと私は願っています。
直母を目指した経緯を記した他の記事
私の場合、直母に向けたチャレンジを続けた結果、2ヶ月で搾乳なしの「半ミ」にまでこぎつけました。
赤ちゃんが直母をできるようになると、飛躍的に母乳量が増え、8ヶ月目、会社に復帰するころには1回あたり130mlほど搾乳で得られるようになりました。
出産から2ヶ月間の授乳にまつわることをまとめた記事をご紹介します。
出産直後から赤ちゃんの退院まで
退院までに揃えた授乳グッズ
退院直後から母乳外来に通う
退院から1週間目
子育て経験のある友人からアドバイスをもらう
退院から2週間目
腱鞘炎対策を考える
退院から3週間目
退院から4週間目
退院から7週間目、母乳外来を卒業(今見ている記事です)
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