布絵本づくりは、まず材料収集から
布絵本をつくる決心をした私は、材料を収集しました。様々な店や通販サイトをめぐってみた結果、材料によって、
・100円ショップ
・手芸店
・通販サイト
のいずれで入手すべきか明確に分かれているように感じました。
今回は布絵本の各パーツに相応しい材料について説明します。
※当ブログでは楽天アフィリエイトのリンク画像を一部で使用しています。
布絵本の主な材料と仕様
布絵本のなかでも大きな面積をしめていて、赤ちゃんの目によく留まる部分には、厳選した素材を使いたいものです。
布絵本の主な材料はカラフルなフェルト
布絵本の主な材料は、なんといってもカラフルなフェルトたちです。
はじっこの処理が不要であるため取扱が簡単で、しっかりした強度があるので複雑な形にも耐えてくれます。
優しい触り心地と美しい色、赤ちゃんの遊具として最もふさわしい素材だと思います。
布絵本の表紙にはキルティング等のしっかりした布を
布絵本には表紙を作ることをおすすめします。
本として作品がまとまる上、遊ばないときは閉じて汚れを防ぐことができ、作品自体が頑丈になります。
表紙はキルティングなどのしっかりした布を選ばれている方が多いように思います。
布絵本は汚れることが大前提
赤ちゃんのおもちゃとなる布絵本は、赤ちゃんがしゃぶったり、ミルクを吐いたり、コップを倒して何かがこぼれたりする事態が想定されます。
水通ししていないので、洗えば型崩れは避けられませんが、念のため、なるべく洗える材料で作ることにしました。
実際、布絵本で遊ばせていると、表紙のキルティングをよく舐めています。気になる方は、表紙だけでも洗ってから作成するとよいかもしれません。
布絵本のサイズは正方形が無難だけど決まりはありません
布絵本のサイズは、赤ちゃんの持ちやすさ、作成のしやすさ等から、15cm程度の正方形で作る方が多いようです。
今回は、まだ6ヶ月に満たない赤ちゃんのために布絵本を作るので、
・親がめくってあげることが前提
・各パーツを赤ちゃんにも見やすいサイズで
といったことを考え、各ページをA5サイズで作成することにしました。
私が布絵本づくりに採用した材料
さまざまな素材をさがして、100円ショップ、手芸店、通販サイトをめぐってみた結果、求めるパーツによって適した入手先は異なるように感じました。
布絵本の台紙に採用したのはダイソーのフェルト
各ページの台紙は、白のフェルトで統一しました。
白い台紙の上に縫い付けられたカラフルなコンテンツは引き立ちます。認知能力が完全ではない赤ちゃんにとって、見やすいのではないかと考えました。
ダイソーの手洗いOKフェルトには、約70cm×60cmの大判なフェルトがあります。これを台紙としました。
布絵本のパーツに採用したのはAmazonの薄くて硬いフェルト
楽MoMo カラーフェルト 1.0mm 40色 40枚 30cm x 30cm(Amazon)
各パーツには、40色のフェルトのセットをAmazonで購入。
今回の作品には、このセットのうち28色を使用しました。
40色の中にはどんな色でも何枚か選択肢があるので、表現したい色がほとんどこれで網羅できます。
様々な特徴のフェルトを使いこなすことで豊かな表現を実現
フェルトには、売られている場所によって、特徴があります。
※最近は、通販でもいろいろな種類のフェルトが見られるようになりました。
・楽MoMoカラーフェルトは薄くて硬い
・手芸店のフェルトは厚くて柔らかい
・100均のフェルトは薄くて柔らかい
Amazonで売られているフェルトは薄くて硬いのでカットしやすく、カットしても破けにくいため、布絵本の細かい表現に向いているフェルトだと思います。
また、硬めのフェルトは毛玉ができにくく、美しさが保たれます。
比較的硬いだけで、表面の手触りが硬いわけではありません。
表紙に採用するキルティングは手芸店で一期一会の端切れを探す
キルティング生地 無地 巾85cm×1m切売カット 黒(Amazon)
キルトは長さ1mでもなかなかいい値段がついています。
しかし、手芸店で探した時にはぎれのキルトが値下げして300円程度で売られていたので採用しました。
他にも様々な柄の可愛らしいキルトのはぎれが売られていました。
ブランケットステッチに用いた糸
ステッチには、もともと手元にあった刺繍糸のほか、以前Amazonで購入した39色セットを使用しました。
100%ポリエステル素材 39色セット 約200メートル(Amazon)
フェルトの色とまったく同じ色や、少しステッチを目立たせるためにトーンの違う色を選びたいときなど、いずれもこのセットでカバーできました。
刺繍糸ではありませんが、糸1本ずつを、自由な長さでスピーディーにとることができ、時間のかかる布絵本制作において重宝しました。
布絵本を閉じるボタンやページを彩るボタンは手芸店で探す
ボタンをプラスチックのカラフルなものにするか、優しい風合いのナチュラルな素材にするか、はたまた金属製のものにするか迷いましたが、ココナッツボタンを採用しました。
ボタンなどの単品で用いるパーツは手芸店でバラ売りしているものを買うと安価です。
布絵本の名脇役たち
布絵本はフェルトだけで作らなければならないわけではありません。
様々な素材を組み合わせることで、赤ちゃんの脳に良い刺激をあたえる素敵な作品ができるかもしれません。
さまざまな素材をさがして、100円ショップ、手芸店、通販サイトをめぐりました。
ファー素材で小さなパーツを作るならファーテープがおすすめ
洋犬の耳の毛は柔らかくて触り心地が抜群です。
それを、フェイクファーで表現してみたいと思い、ファー・ボア生地を探したところ、少ししか使う予定がないにもかかわらず、大きなサイズのものが2,000円以上の金額で売られていました。
フェイクファー テープ 幅30mm 長さ180cm ダークブラウン(Amazon)
バッグ等をデコレーションするためのファーのテープであれば1,000円以下で購入できます。
小さな毛深いパーツを作るのに、安くてもってこいです。
子供が遊んで裏側が見えても見た目がきたなくならないように、ファーの裏同士で三角に縫い合わせて裏返し、耳の上の方だけ本に綴じ付けました。
柔らかい生地に貼る接着芯があれば様々な素材を布絵本に導入できる
ダイソーで買ったザクザクした手触りのタオルをクマに採用しようとしましたが、布地がペラペラで当初うまく扱えませんでした。
そこで、接着芯を購入しました。
これをタオルの裏にアイロンで貼り付け、カットした上で、縫い代を少しずつ折り込みながら白い台紙に綴じ付けました。
パーツを固定する両面テープで複雑な構成でも簡単に作業がすすむ
複雑に重なり合ったパーツや、大きなパーツを縫い付ける時には、両面テープでパーツを仮留めしました。
布用の両面テープは、洗っても剥がれにくいので、洗うことが想定される作品の中にも残しておくことができます。
たとえば、写真のぞうさんの耳や牙を両面テープで固定して、その上に頭のパーツを重ね、そのままブランケットステッチを施しました。
ケミカルレースは作品のワンポイントに
タグとしおりの紐を表紙の裏側に縫い付けたため、縫い目を隠すのにケミカルレースを背表紙の飾りとして上から縫い付けました。
複数のブレードが入ったセットが手芸店で売られていたので購入。
目立ちませんが、ちょっとしたアクセントになりました。
表紙の四周をレースで飾っても素敵ですね。
布絵本づくりにおいて参考にした書籍
布絵本の作り方が載っている本を色々探してみましたが、そういった本からはあまり多くの情報が得られず、むしろ一番参考になったのは刺繍の本でした。
刺繍は細かい緻密な表現ができるので、フェルトでは表現できない部分に多用します。
チェーンステッチは面を簡単に埋めることができますし、目をサテンステッチで、口はバックステッチで縫いました。
いちばんよくわかる刺しゅうの基礎 図案420点(Amazon)
また、こちらの本では、刺繍糸のみで行うふつうの刺繍に加えて、ビーズ刺繍や、フェルトや布を使ったアップリケが、様々な図案とともに解説されていました。
赤ちゃんの布絵本を作るために特別な道具は要らない
今回ご紹介した布絵本は、手で楽に縫うことができます。
生地をカットする際にも特別な道具を使う必要はありませんでした。
裁縫道具のおすすめと、ソーイングセットを購入する場合のおすすめはこちらの記事で触れています。
また、出産を期に裁縫をはじめたい・再開したい、育休を使って裁縫をしっかり楽しみたい、という方向けに、特におすすめのミシンを以下の記事でご紹介しています。
お時間あれば覗いてみてください。
さいごに
私の子供は今年で3歳になりましたが、今でも布絵本を時々ひっぱり出してきて「読んで」と言い、適当なストーリーをつけて読んであげると満足そうにしています。
親が作った素朴な布絵本が、子供にとって大事な存在になってくれているようです。
子供や孫に心を込めて作る布絵本であれば、デザイン性や美しさ、完成度は気にする必要がありません。
ぜひ思い切って布絵本を作ってみることをおすすめします。
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