制作は行き当たりばったり
0歳の赤ちゃんに相応しい布絵本ってどんなものだろう、ということで、布絵本を研究。
その結果、今後赤ちゃんの身の回りに登場しそうな植物や動物、虫などをちりばめた絵本を作ることになりました。
今回は最終的に採用したアイデアと、出来上がった布絵本をご紹介します。
布絵本のコンテンツは親しみやすい植物・動物・虫!
メモ帳に描いた図案を、コピー機でA5まで引き伸ばして、型紙としました。
しかし、作成している途中でアイデアが浮かび、少しずつ変化していきました。
布絵本の完成!布絵本に盛り込んだ内容とストーリーをご紹介
決まったあらすじはありませんが、物語を解する月齢になったら以下のようにお話を組み立てようかと思っています。
布絵本の表紙(右側):明け方。ねこは朝ごはんにお魚を食べます
途中でねこを屋根の上にのせようと思ったのですが、屋根を先に縫い付けることを忘れていたので断念し、下のスペースがやや空いています。
いつか時間があったら刺繍で屋根を表現したいと思っています。
布絵本1〜2ページ:ちょうちょはチューリップのみつを吸い、いぬはお散歩にでかけます
お散歩の様子をあらわすのに足あとをつけたら縫うのが大変でした。
あとで、ホネにしておけばよかったと後悔。
布絵本3〜4ページ:ちょうちょはくまとうさぎに出会います
ちょうちょが飛んでいくと、お昼ごはんにくまがどんぐりを食べていました。
うさぎもにんじんを食べています。むしゃむしゃ。
布絵本5〜6ページ:ちょうちょはぞうときりんに出会います
ちょうちょは、鼻の長いぞうにも出会いました。水をぞうはおいしそうに飲みます。ごくごく。
首の長いきりんにも出会いました。たてがみが立派です。
布絵本の表紙(左側):あたりはすっかり暗くなって、お月さまが出てきました
ふくろうはホーホーと鳴いています。おやすみなさい。
布絵本の中に組み込んだしかけ
必ず一つのページに一つ以上のしかけや触り心地の違う箇所を盛り込むことにしました。
ねこの足の下には魚が隠れています。しっぽも自由に動きます。
チューリップがポケット状になっていて、ちょうちょを中に入れることができます。
ちょうちょは赤ちゃんの注目の的。こわれませんように。
ちょうちょはkashwereのタオルに付いているちょうちょのぬいぐるみのデザインに合わせています。
犬の耳はやわらかい触り心地です。赤ちゃんに見せると、指でなでて楽しんでいます。
くまはタオル地でつくりました。荒い質感にしています。
うさぎは、耳を下げて、『いないいない…ばあ!』ができます。
耳を少しきつく留め付けているので、耳を抑えていた手を離すと顔が現れます。
うさぎはkashwereのタオルに付いているうさぎのぬいぐるみのデザインに少し合わせています。
ぞうは、平面上では水たまりにはなをつけることができません。
でも、布絵本ですから、読者が知恵を出せば水を飲むことができるんです。
口を作ったので、はなから口におみずを入れてごくごくできます。
きりんには刺繍糸でタテガミをつけて、フェルトやファーとは違った質感にしてみました。
二本取りの刺繍糸を刺し、裏で玉止めして再度表へ針を刺します。そして長さを揃えてカットしています。
タグもサテンのリボンで触り心地を重視。
布絵本を作るために特別な道具は要らない
今回ご紹介した布絵本は、ページの中央だけミシンで縫いましたが、その他はすべて手縫いです。
生地をカットする際にも特別な道具を使う必要はありませんでした。
裁縫道具のおすすめと、ソーイングセットを購入する場合のおすすめはこちらの記事で触れています。
また、出産を期に裁縫をはじめたい・再開したい、育休を使って裁縫をしっかり楽しみたい、という方向けに、特におすすめのミシンを別の記事でご紹介しています。
お時間のあるときに覗いてみてください。
布絵本を作ってみて
家事や育児をしながらの制作は、思いの外時間がかかります。
私の場合、1ヶ月以上かかりました。
カーペットの上に座ってチクチクと縫っていたところ、腰痛になりました。
はじめての制作で、本全体のデザインがまとまっていなかったり、あまりチャレンジングな色使いができなかったりと、心残りはたくさんあります。
しかし、苦労の甲斐はありました。
布絵本の猫を赤ちゃんに見せて、「にゃー」と鳴き真似をしたときに、赤ちゃんがケタケタと声を上げて笑いながら手を伸ばしてくれたとき、すべての苦労が報われたのでした。
4歳になった今でも、娘は手作り布絵本を大事にしてくれています。
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