絵本で幼児教育

絵本の読み聞かせ方に正解はない

絵本で幼児教育

様々な読み方で子供と絵本を楽しむ

 

ネット上では、絵本の読み聞かせ方について、「抑揚をつけないようにすべき」「登場人物の演じ分けをしないようにすべき」などと言った細かいアドバイスが溢れています。

今回は、のべ1万冊の絵本読み聞かせを目指して、実際3千冊以上読み聞かせてみた私が、読み聞かせ方法について感じたことをまとめてみました。

子供が聞かない読み聞かせはつまらない

冒頭に書いたアドバイスに加えて「子供が絵本に集中せず、他の遊びに興じていても、読み聞かせの声を聴いていることがありますから、親は読み聞かせを継続しましょう」という話もよく聞きます。

でも、親としては、子供が興味津々に聴いてくれたほうが楽しいし、聴いてくれなければ心が萎えます。子供が興味を持ってくれなければ、読み聞かせを継続することができません。

私は抑揚をつけて読んでいます

だから、はじめて読んだり、理解が難しかったりする絵本に関しては、

  • 大げさに抑揚をつける
  • 「かえるさん、どこかにいっちゃったね」といった解説を加える
  • どっちの登場人物が話しているセリフなのか分かるように指差す
  • 読み聞かせの最中に、絵本に出てくる実物を別の部屋から急いで持ってくる

といった、ありとあらゆる工夫を凝らしました。

私は絵本の内容を時々変えて読んでいます

 

場合によっては、

  • 今現在の我が子には難しいと思われる言い回しを、簡単なものや普段使う言葉に変更
  • 効果音を追加

なんてことも平気でしています。

多様な読み聞かせをしても良い合理的な理由があります

私がこのように、多様な読み聞かせ方をしてもよいと判断している理由は、以下のとおりです。

何度も読み聞かせる機会がある

 

保育園の先生が、園児に読み聞かせる場合は、1度で多くの園児に内容を理解してもらい、楽しんでもらう必要があります。1人や2人の園児が聴いていてくれなくても、その他大勢が聴いていてくれる読み方を追求し、スムーズに淡々と読む必要があります。

一方、家にある絵本は、何度でも読むチャンスがあります。絵本の内容を正確に伝えたいと思う場合であっても、最初は追加や改変を加えたオリジナルの読み方をして、子供が理解し始めたら絵本に書いてある通りの読み方に戻せばよいのです。

万が一、1回しか読まない絵本があったとしても、そんな絵本は記憶に残りませんから、特殊な読み聞かせ方をした場合であっても問題になりません。

子供の年齢によって読み方は変わる

 

例えば、4歳の子供と2歳の子供では、読み方が大きく変わります。

絵本の内容を十分理解できる年齢になると、耳で聴いた内容からある程度イメージがわいてきます。絵本にかかれている絵の内容と耳で聴いて頭で描いたイメージとを行ったり来たりしながら絵本を楽しむことができます。大人が淡々と読み聞かせるだけでも、十分に絵本の世界に入っていくことができるのです。

一方、私の子供はまだ2歳ですので、分からない単語や物語の背景がたくさんあります。例えば、昔話でおじいさんがしばかりに行っても、何のことだか分かりません。(絵本に出てくる「しばかり」は、たきぎに使う小枝を切り取ることです。)しかし、上記のような多様な読み聞かせを通して大筋を理解した子供は、その後、昔話を「読んで」と持ってきてくれるようになります。

したきりすずめ (みんなでよもう!日本の昔話)

正確に淡々と読むのは難しい

いつも淡々と抑揚をつけずに、絵本の通り正確に読むなんて、そもそも不可能です。

親はロボットではありませんから、読み聞かせ生活を継続するなかで、つい感情を込めて読んでしまったり、焦って早口で読んでしまったり、眠くてつっかえながら読んだりすることがあります。

子供のコンディションも毎回違っていて、興奮していたり、眠かったり、癇癪をおこしていたりします。子供の反応を見ながら絵本を読み聞かせていると、必然的に毎回違った読み方になります。

多様な読み方は子供の理解に効果あり

1歳や2歳の子供は大人が思っている以上に賢く、大人の言わんとしていることを理解してくれます。むしろ、様々なやり方で読むことで、子供に新たな気づきを与えられることが多々あったように感じます。

ロージーのおさんぽを例に

 

くもんの絵本リストに載っている「ロージーのおさんぽ」という絵本を例に挙げて説明してみましょう。

ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)

この絵本の難易度は4A(最も簡単とされる5Aの次のランク)とされていますが、私はこの絵本を非常に難解だと感じます。

くもんでは13段階それぞれに年齢を指定しているわけではありませんが、うわさによると、5Aは0〜3歳、4Aは年少(4歳)などと言われています。

難しく感じる理由は2つあります。

装飾的な絵は幼い子供にどう見えるか

 

例えば、きつねが池に入る際に上がる水しぶきや波が幾何学的な模様に見えますし、水は周囲の岩や植物と同じようなクリーム色で表現されていて、池として認識しにくいように感じられます。

きつねの動作に関する説明が少ない

 

絵本がめんどりのロージーの動作にのみ言及していて、ロージーを狙おうとしてひどい目にあっているきつねについては一切説明がありません。推してはかるべしとなっています。

私はこの絵本を1年間に15回ほど子供に読み聞かせましたが、最初の数回は、この絵本のストーリーや魅力を伝えるために、きつねの動作に「ぴょん」「ドボーン」「ゴツン」「ドサッ」といった擬音語・擬態語を思いつくままに追加しました。

子供が絵本の趣旨に気がついたら

 

このように工夫を重ねていたら、あるとき、子供がふいに、「きつねさん、わるいね!」と言いました。私はきつねが悪い存在だと教えたいわけではなかったので、そのような言い方はしていませんでしたが、この発言から、子供がこの絵本のポイントを理解してくれたように感じました。

それ以降は絵本に書いてあるとおりの読み方に戻しました。

臨機応変に読むのはくたびれる

 

絵本に書いてあるとおりの読み方に戻したのは、単に、その方が楽だという理由からです。臨機応変に絵本の言葉を変更したり追加したりしながら読む作業は、かなり頭を使い、くたびれますからね。

私の結論

絵本の多様な読み聞かせ方、絵本どおりでない読み方を、否定する意見があります。

しかし、絵本の読み聞かせ方に正解はありません

たくさんの工夫をこらしながら、読み聞かせ生活を楽しんでいきたいですね!

コメント