絵本で幼児教育

自分の子供のレベルに合った良質な昔話の絵本を選ぶには

絵本で幼児教育

昔話の絵本に優劣はあるのか

子供が生まれてからしばらくして始めた絵本の読み聞かせは、1年半でのべ5,000冊ほどになりました。

昔話の絵本は、様々な出版社から出ていて、当初どれを選べば良いか分かりませんでした。

昔話を子供に読み聞かせるにあたって、私なりに昔話を勉強してみた結果得られた結論をまとめました。

おすすめの昔話の絵本

昔話の絵本については、子供の習熟度によって、それぞれふさわしい絵本があります。

日本の昔話の絵本を例にご紹介します。

昔話をたくさん知っている場合

 

子供が昔話に十分触れ、知識も豊富になってきた段階であれば、有名どころの昔話絵本がおすすめです。

福音館書店、岩波書店、ポプラ社などの、少し昔話風の味わい深い表現が入ったもので、緻密に再話されたものが、読み聞かせに良いと思います。

ももの子たろう (むかしむかし絵本 14)(Amazon)

かにむかし (岩波の子どもの本)(Amazon)

これらの絵本はいずれもくもんの推薦図書一覧表に載っているものです。

年長さんから小学校低学年程度の子供向けの、少し難しい言い回しのある絵本です。

Lucky
Lucky

くもんの一覧表でのランクはAです。

2歳半の子供に読み聞かせてみたところ、解説付きでなんとか理解を示してくれました。

絵本に慣れてきて、昔話に挑戦する場合

 

昔話にチャレンジする段階であれば、くもん出版の「こどもと読む日本の昔ばなし」が特におすすめです。

ねずみのすもう (子どもとよむ日本の昔ばなし)(Amazon)

子どもとよむ日本の昔ばなし 全12巻 第1期(Amazon)

子どもと読む日本の昔ばなし 全12巻 第2期(Amazon)

子どもと読む日本のむかしばなし(全6巻) 第3期(Amazon)

「ねずみのすもう」はくもんの推薦図書一覧表に載っています(ランクは2A)。

このシリーズは、第1期〜3期、全部で30冊出版されています。

Lucky
Lucky

小さくてボリュームが程よく、1冊500円程度です。

このシリーズは昔話本来の語り口に忠実で、なおかつほとんど「現代語」です。

2歳半の子供でも、読み聞かせたらそのまま理解できたようで、途中から引き込まれるように聴いていました。

昔話研究の第一人者、小澤俊夫さん監修なので、語り継がれてきた昔話本来の内容のまま、物語の追加・省略もなく、読み聞かせに選ぶ上で安心です。
 

絵本に不慣れ・子供が自分で読む場合

 

意思疎通がまだうまくできない幼児に読み聞かせるなら、カラフルな絵、はっきりした絵のあるものが認識しやすくおすすめです。

細かい描写が省略された短めの絵本が良いと感じます。

また、子供が自分で読む場合は、書店や通販の画面で絵本を見比べて、自分で気に入ったものを選ぶことがおすすめです。

はなさかじいさん (いもとようこの日本むかしばなし)(Amazon)

つるのおんがえし (日本昔ばなし アニメ絵本 (15))(Amazon)

難しい昔話絵本を読ませようとして、昔話が苦手になってしまっては本末転倒。

楽しいな、という気持ちや、自分で1冊読めたな、といった達成感も大事ですよね。

避けるべき昔話の絵本について

私は、子供の理解力や絵本への慣れ度合いによって、ふさわしい昔話の絵本があり、避けるべき絵本は無い、と基本的には思っています。

しかし、絵本によっては以下のようなメリット・デメリットがあるようです。

シリーズものはストーリーが省略されることがある

 

チャイルド本社が4,5歳児用に出版している「みんなでよもう!日本の昔話」「みんなでよもう!日本・世界の昔話」は一流作家・画家による本格的昔話で、こちらも1冊500円程度です。

我が家では30冊ほど入手して読み聞かせています。

その中に、「じゃっくとまめのき」の絵本があります。

じゃっくとまめのき (みんなでよもう!日本・世界の昔話)(Amazon)

本来、ジャックは巨人から、①金貨の入った袋、②金の卵を産む鶏、③魔法のハープを盗むのですが、①の袋を盗む部分がこの絵本では省略されています。

鮮やかな絵や分かりやすい言葉で作られた素敵な絵本なので、ちょっと残念です。

シリーズものの昔話絵本のメリット・デメリット

 

シリーズものは、難易度が揃っていて、集めやすいというメリットがあります。

しかし、ページ数や絵本のサイズを揃えるために、ストーリーの省略が起こりやすい点がデメリットです。

福音館書店では成人式を迎えた絵本をすすめている

 

福音館書店のリーフレット「絵本の与え方」では、絵本の大御所、松居直さんが、長い間出版されている絵本について以下のように書いています。

店で良い絵本を選ぶ一つの目安として、“成人式を終えた絵本”というのがあります。“成人式を終えた絵本”というのは、その絵本が出版されてから20年以上、読者に 支持されてきた、つまり子どもたちに喜ばれてきた絵本という意味です。

Child
Child

成人式を迎えた絵本が良いという話は一理あるね。

成人式を迎えた絵本のメリット・デメリット

 

たしかに、福音館書店は日本において早くから多くの絵本を出版していて、生き残った絵本は優れたものばかりです。

しかし、成人式を迎えた絵本には、ダイバーシティーなど、最近注目されている価値観にそぐわないものがあります。

また、言葉は生き物で、常に新しい表現や死語が生じますから、古い絵本には分かりづらい表現がちらほら出てきます。

特に昔話は古い価値観が色濃く表れる

 

昔話に関しても、例外ではありません。

福音館書店が出版しているような昔ながらの絵本だけでなく、くもん出版のシリーズのような比較的新しい(といっても2005年〜ですが)絵本にも、無視できない良さがあると思います。

名作絵本シリーズは避けるべきという意見がある

 

福音館書店のリーフレット「絵本の与え方」では、昔話に関して以下のようにも書かれています。

昔話絵本は、同じ物語の絵本が数多く出版されていますので、実は選択がもっともむずかしい部門です。(略)良い昔話絵本と、そうでない絵本の間には大きな差があり、中には、物語がすっかり変えられてしまっているものさえあるからです。

また、避けるべき絵本についても以下のように書いています。

ごく一般的な見方ですが、名作昔話絵本とか、名作絵本とか、“名作”という文字の入っている本は、避けるほうがよいと思います。

大切なのは出会いの機会損失を防ぐということ

 

松居さんは、子供達が名作絵本を先に読むことで、福音館書店等の優れた昔話絵本に触れる機会が失われることを心配されているように感じます。

しかし、ポプラ社の「世界名作ファンタジー」シリーズは60冊もあります。これまで読んだことのない昔話にも出会えるでしょう。

本棚のスペースに余裕がある場合は、名作絵本も選択肢に入れて良いのではないでしょうか。

世界名作ファンタジー(60冊セット)(Amazon)

さいごに

どんなに質の良い絵本でも、子供が楽しんでくれなければ意味がありません。

子供の年齢や理解力、絵本に慣れ親しんだ度合いなどによって、ふさわしい絵本は変わると思います。

また、親が納得感を持って楽しく読み聞かせられなければ、子供にその雰囲気が伝わってしまうでしょう。

親子双方にとって楽しい昔話絵本が一番良い絵本ですよね!

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