直母トレーニングの視界が突然ひらけた
搾乳して哺乳瓶で赤ちゃんに母乳をのませる一連の作業は骨が折れます。
なんとか、直接母乳を与える方法はないものでしょうか。
母乳外来の助産師からニップルを使っての授乳をすすめられたものの、母親の一言で直母練習を再開することに。
直母を目指した挑戦を書いた記事のダイジェスト版は以下を参照ください。
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ニップルでの授乳とは
乳首に傷ができたり、扁平な乳首や赤ちゃんの小さい口などが原因でママの乳首を直接うまく咥えられなかったりする場合があります。
ニップルとは、そのような場合に乳首の上に被せて、赤ちゃんに咥えてもらう道具です。
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ニップルは直母練習に向かない
助産師の作戦では、いったんニップルに母乳を絞り、そのまま赤ちゃんの口に流すというものでした。
しかし、ニップルに絞るときは手絞りになるので効率がわるく、母乳量を維持するためには搾乳器でふたたび搾乳する必要があります。
腱鞘炎だった私には手絞りは苦痛でした。
また、ニップルを洗浄・消毒・乾燥させる必要があるので手間がかかります。
赤ちゃんもニップルからの授乳にはとまどっているようで、なかなかうまく飲んでくれません。
ニップルを使用するメリットが感じられないまま、私は途中で断念しました。
直母を目指すか断念するか悩む日々
かといって、このまま直接乳首をくわえられないで終わってしまうなら、ニップルも練習せねば。
もんもんと悩んで、このまま直母を目指すべきなのか友人に相談しました。
ちなみに、以下の記事で、ニップル直母についてもう少し触れています。
母の一言で直母を試してみることに
実家でもんもんと悩む私を見て、母が突然「案外、今、直母をやってみたら、飲んでくれるんじゃない?」と言い出しました。
退院後初めての自宅での直母トレーニングは失敗
おそるおそる、咥えさせてみました。
右の乳首は、歯茎で乳首を挟んでいるのか痛く、赤ちゃんは吸ってくれるのですが飲めている形跡はありません。
左の乳首は、形が原因で上手く咥えられず、赤ちゃんに泣かれてしまいました。
それでも赤ちゃんは吸おうとしていた
しかし、入院中やこれまでの母乳外来での時と比べて、明らかに吸おうとする時間が長くなっています。
これは、もしや、練習すればこのまま直母できるようになるかもしれない、ということで、生後27日目にしてようやく直母トレーニングを再開することにしました。
直母でのトレーニングの手順
搾乳と粉ミルクとを哺乳瓶だけで授乳する場合は以下の記事に書いた手順で行っていました。
この手順に、直母トレーニングを追加する場合、マーカー部分が変更となります。
1.調乳 3分程度
(前回搾乳分を温め、粉ミルクを溶かして冷ます)
2.おむつチェック 3分程度
3.授乳 45分程度
(直母を試し、前回搾乳分のあとで粉ミルクを飲ませる)
4.搾乳 20分程度
5.洗浄 5分程度
6.電子レンジで消毒 5分
7.乾燥 次の授乳まで
直母トレーニングで親の負担は増加
搾母とミルクに加えて直母のトレーニングを行うことで、ますます授乳の負担が増加しました。
実家ですから、食事の支度や洗濯は母に任せきりとなりました。
母は、常に搾乳や授乳を繰り返す私の様子にため息を漏らします。
直母トレーニングは赤ちゃんの負担も増加
赤ちゃんも、直母を試すと疲労困憊するようです。
普段は搾乳とミルクで 120ml飲めているところを、直母トレーニングの後では、搾乳とミルクで70ml程度しか飲めなくなりました。
直母トレーニングは無理のない範囲で
直母トレーニングは、赤ちゃんに大きな負担がかかるようです。
わたしがトレーニングに時間を割かれて動けない部分は家族にも負担がかかります。
前回十分飲めた時や、諸々余裕がある時に限定してトレーニングを行うことにしました。
さいごに
ニップルでの授乳訓練は、おっぱいの乳首にトラブルが生じた時のたすけになります。
この時の経験は、のちほど生かされました。
もっと早くから直母訓練を再開していてもよかったかもしれませんが、結果的に無理なく直母にシフトできたので、このタイミングでよかったのだと思います。
背中を押してくれた母にも感謝。
直母を目指した経緯を記した他の記事
私の場合、直母に向けたチャレンジを続けた結果、2ヶ月で搾乳なしの「半ミ」にまでこぎつけました。
赤ちゃんが直母をできるようになると、飛躍的に母乳量が増え、8ヶ月目、会社に復帰するころには1回あたり130mlほど搾乳で得られるようになりました。
出産から2ヶ月間の授乳にまつわることをまとめた記事をご紹介します。
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