一級建築士の合格ノート

一級建築士の製図スピード対策・最後の手段は作図手順の変更

一級建築士の合格ノート

作図練習とその分析で得られたアイデアを反映

資格学校では、的確に作図できる手順を教わりますが、その通りにしなければならないわけではありません。

今回は、私が行った作図手順と時間配分の見直しをご紹介します。

作図手順と時間配分の見直し

資格学校では作図手順を6段階に分け、それぞれ推奨する時間配分が示されていたので、私はその時間配分に体を合わせようと練習を続けました。

しかし、どうしても時間は短縮しませんでした。思い悩んだすえに、手順や目標の時間配分を一部見直しました。

具体的に見直した点

手順 作図内容 目標 9月に入って見直した内容
補助線、寸法、柱 15分  
下書き 15分 部屋名も②で書くこと
にして目標を30分に。
壁、窓、開口 50分 短縮できなかったので
目標を60分に。
断面 20分 短縮できたので
目標を15分に。
外構、家具、備考 50分 部屋名は②で書くので
目標を30分に。
チェック 60分  

※平成28年の課題(3階建て・3平面+断面)を前提とした配分です。

練習と、かかった時間の分析の様子は、以下の記事に詳しく載せています。

エスキスと作図における課題を認識する

私の場合、短期的な記憶に頼る作業が不得手で、正確な部屋名を書くためにはエスキスと問題用紙とを往復して逐一確認する必要がありました。

外構、家具、備考などを書く⑤段階は50分程度使うことが資格学校で推奨されていましたが、60〜70分ほど割かれることが判明。

作業を疎かにして不正確な部屋名を書き込めば、減点されてしまいます。正確に部屋名を書き写す方法をあれこれ考えてみましたが、妙案は浮かびませんでした。

問題の克服のために手順を変更

対策として思いついたのは②の下書きの時に部屋名を書き込むことでした。

この変更により、部屋名の正確な記載と効率をアップとを両立することができました。

また、⑤の時、製図用紙のみに集中できるようにして、描き込みの効率を高めることにも繋がりました。

手順の変更による問題点の克服

資格学校で教わる手順は、的確に作図できるよう工夫されており、変更すると新たな問題が発生します

私が変更した手順では、部屋のレイアウトが思い浮かばなければ部屋名がうまく書き込めませんので、レイアウトのセンスが必要です。

しかし、以前の記事にも書いた通り、出入り口に家具が置かれることはないので、困ったときには出入り口付近に部屋名を書くことにしました。

製図の勉強方法を記した他の記事

以上、いかがでしたでしょうか。

当ブログでは、スピード対策以外についても、以下のような構成で一級建築士の製図試験対策の記事を執筆しています。

製図はどうやって勉強するのか

見学のメリットはどこにあるのか

室内レイアウトを苦手にしないために

スピード対策は効率的に

製図の作図手順を変更する(今見ている記事です)

チェック項目を何度か唱えて覚える

道具は資格学校や先生の意見を鵜呑みにしない

1階の面積や各コーナーの面積を試算するには

面積調整で設計コンセプトも決まる

エスキスは1/700で考える

試験本番にトラブルがあってもあきらめない

これらの記事では、資格学校のエスキスの解説から大きく逸れること無く、なるべく普遍的なノウハウをわかりやすく説明しています。

1年目に合格できなかった時のくやしさを思い出して、情熱をもって、わかりやすくまとめたつもりです。

Lucky
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お時間のあるときに覗いていってくださいね。

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