ストライダーの練習やレース出場にはグローブが必要
ストライダーに乗って練習を始めると、子供はよく転んで地面に手をつきます。
上手になると転ぶ回数は減りますが、スピードが出るようになるため、転んだときのダメージが大きくなります。
そのような転倒に備えるべく、ストライダーに乗る子供のためのサイクルグローブをご紹介します。
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ストライダーに乗る時にサイクルグローブをつけるメリット
私は出産前までロードバイクに乗ってサイクリングを楽しんでいました。
その時の経験も踏まえて、まずはサイクルグローブに様々なメリットがあることをご紹介しようと思います。
ストライダーなどのランニングバイク転倒時に手を保護することができる
ランニングバイクに乗っていて転倒した場合、子供は手で自分の体を支えようとして、反射的に手が出ます。
ランニングバイクは子供が走る時よりも速度が出ることが多く、転倒時の衝撃が大きくなります。
転倒時に手のひらを守ることができるのは、サイクルグローブの最大のメリットです。
ストライダーに乗ることの恐怖心が和らぐ
歩き始めてからストライダーに乗るまでの間、子供はすでにたくさん転んで手のひらに痛みを感じています。
ストライダーに初めて乗ると、不安定になって怖い気持ちになるかもしれません。
しかし、サイクルグローブをつけることで、手が守られていることを理解できれば、子供も安心してストライダーを練習することができます。
サイクルグローブはUV対策となる
出典:気象庁
日本上空の大気中のオゾン量は回復傾向にありますが、紫外線量はなぜか増え続けています。
気象庁のサイトには、大気中のチリが原因ではないかとありました。
紫外線を浴びたことによるダメージの蓄積は幼い頃から始まります。
手の甲は日光を浴びやすい部分ですが、日焼け止めを塗っても汗をぬぐうなどして取れやすいところでもあります。
グローブによる対策のほうが効果的です。
サイクルグローブでハンドルが握りやすくなる
サイクルグローブの手のひら側にはクッションや滑り止めがついています。
平坦ではないところをストライダーに乗って進むと、衝撃で手が滑ってしまってハンドルから手が離れたり、長い間衝撃を手に受けてしびれや痛みが生じたりするなどのリスクがあります。
サイクルグローブをつけていると、滑りにくいのでハンドルを握りしめる力がいらずくたびれにくくなりますし、クッションが衝撃を吸収して手のダメージを防いでくれます。
サイクルグローブで汗を拭うことができる
ヘルメットをしていると額から汗が流れてきます。
サイクルグローブの親指のつけ根あたりには、汗を拭くための生地が使われているものがあります。
そうでなくても手の甲の側に採用された生地には吸水性のあるものが多く、額の汗をぬぐうことができます。
サイクルグローブは寒さ対策になる
冬にハンドルを握り続けていると、指先が冷えてかじかみ、力が入らなくなります。
生地や製法にもよりますが、サイクルグローブをつけると保温効果があります。
ストライダーに乗る時にサイクルグローブをつけるデメリット
サイズの合わないグローブをつけると、かえってハンドルを握りにくくなったり、つけ心地が不愉快になったりします。
また、暑い時期に通気性の悪いグローブをつけると、つけ心地が損なわれます。
ストライダーに乗る子供用サイクルグローブの選び方
以上のメリットデメリットをふまえると、ストライダーに乗る時につけるグローブを選ぶポイントは以下の3つです。
✔ ストライダー用グローブを選ぶポイント
・ ジャストサイズの把握
・ フル・ハーフフィンガーの使い分け
・ クッションの厚みを考える
手のひらと手の甲がしっかりフィットするサイズを選ぶ
一番のポイントは、子供にとってのジャストサイズを把握することです。
サイクルグローブというのはハンドルを握った状態で使うので、指を曲げた時に内側のパッドが浮かないこと、外側が窮屈にならないサイズを選びます。
「子供の手より少し小さめのサイズを選ぶ」というアドバイスがよく見られますが、きつすぎても幼い子供のグリップ力が減る上、つけ心地が悪くなります。
あくまでジャストサイズを選ぶことが肝心です。
子供用のサイクルグローブのサイズは手囲いと手長で把握
サイクルグローブを試着してみることができない場合は、手のサイズを自宅で測って目星をつけることもできます。
サイクルグローブのサイズ表示はおもに、手囲いと手長が用いられています。
手囲い:手のひらの親指側にある生命線の始まりの部分と、手のひらの小指側で手首から小指の付け根までの1/3の部分とを結んだ手のひらの周りの長さです。
手長:手首から中指の先までの長さです。
手のひらの幅や、指の長さ、別の位置ではかる手囲いの長さを採用している製品もあります。
サイクルグローブに用いられるサイズの目安
ちなみに、ストライダーの対象年齢である1歳6ヶ月から5歳までの幼児のサイズの目安は以下の通りです。
年齢 | 手囲い | 手幅 | 手長 | 身長 |
1歳〜2歳 | 12.0cm | 5.5cm | 10.0cm | 78cm〜 |
2歳〜3歳 | 13.0cm | 6.0cm | 11.0cm | 88cm〜 |
3歳〜4歳 | 14.0cm | 6.5cm | 12.0cm | 95cm〜 |
4歳〜5歳 | 15.0cm | 7.0cm | 13.0cm | 103cm〜 |
出典:reima公式ホームページほか(複数のサイトの数値を合わせています)
※手幅は親指を除いた手のひらの一番広いところで測った幅です。
※手のサイズは身長にひもづくと言われています。身長も参考にすることをおすすめします。たとえば1歳〜2歳の場合、1歳の標準身長を表に載せています。
数値はあくまでも目安。各製品のAmazonレビューなどを必ず確認してください。
サイクルグローブのフルフィンガー(指あり)・ハーフフィンガー(指切り・指なし)とは
サイクルグローブにはフルフィンガーとハーフフィンガー(指切り)とがあります。
フルフィンガーは少し布地が厚くて保温機能が高いものが多く、子供用では2千円台のものが多くみられます。
ハーフフィンガーはメッシュ素材など通気性の優れた布地が使われていて、フルフィンガーより若干安く、子供用では千円台のものがたくさんあります。
ハーフフィンガーのグローブは脱ぐのに手間がかかる
出典:バスダッシュ キッズ用グローブ
フルフィンガーであれば指先を引っぱってグローブを脱ぐことができるのですが、ハーフフィンガーには指先がありません。
脱ぐときの手間が気になるようであれば、指の付近にストラップやタブが付いて、楽に脱ぐことができるものを選んでも良いでしょう。
グローブのクッションの厚みはストライダーの熟練度で判断
ストライダーなど幼児用のランニングバイクに使われているEVAタイヤはクッション性がありません。
長く乗っていると振動などで手にダメージがあるため、幼児用のサイクルグローブであっても手のひらにクッション性のある素材が使われているほうが好ましいと思います。
ロードバイクでも、しばらく走っていると手がしびれる事があります。
しかし、厚い素材ではハンドルが掴みにくく、グリップ力も低下するので、長い間ハンドルを握っていると疲れます。
ストライダー初心者は、よく転ぶことを想定してクッションの厚いグローブ、熟練者などで練習のためにたくさん乗る子供には、薄めのグローブがおすすめです。
2歳の小さな手にもフィットするおすすめサイクルグローブ(フルフィンガー・指あり)2選
2歳から使える製品に絞って、まずはフルフィンガータイプのグローブをご紹介します。
※画像とその下の文字はAmazon等ECサイトのページにリンクしています。製品の詳細を知りたい場合はクリックしてみてください。
Finger Ten サイクリンググローブ
Finger Tenは、ゴルフグッズをメインに扱うアメリカのブランドです。
2歳の娘にはこのグローブのSサイズをえらびました。
✔️ Finger Tenのグローブの特徴
・ 3D立体構造&衝撃吸収GELパッドで衝撃をしっかり吸収。
・ プリントされたシリコンのプルタブがすべりを防止。
・ 親指はタオル生地になっていて顔の汗をぬぐうことができます。
apt’ こども用サイクルグローブ
apt’(Asia Pacific Trading)は、オリジナルのサイクルウェアを企画、デザイン、販売している日本のブランドです。
✔️ apt’のグローブの特徴
・ 柔らかい合皮とクッションでしっかりとグリップできる作りとなっています。
・ ネオプレーンというウェットスーツに使われる素材が手首に採用され、手首をしっかり固定できるようになっています。
・ 手の甲はメッシュ素材で、通気性に優れています。
2〜3歳用にハーフフィンガータイプもあるよ。
2歳の小さな手にもフィットするおすすめサイクルグローブ(ハーフフィンガー・指切り・指なし)3選
つぎに、ハーフフィンガータイプのグローブをご紹介します。
Finger Ten サイクリンググローブ
フィンガーテンは半指タイプのグローブも人気です。
✔️ Finger Tenのグローブの特徴
・ 3D立体構造&衝撃吸収GELパッドですべりを防止し衝撃をしっかり吸収。
・ 着脱用フックが手のひらにあり、着脱しやすいよう工夫されています。
・ 親指はタオル生地になっていて顔の汗をぬぐうことができます。
DADDYLAB キッズハーフフィンガーグローブ
DADDYLABは、ストライダーのカスタムパーツを提供するブランドです。
✔️ DADDYLABのグローブの特徴
・ 衝撃に強いウレタンパッドが手のひらに搭載されています。
・ 手首が大きく開くので着脱しやすく、伸縮性があり子供が自分で簡単につけることができるようになっています。
・ カラー展開が豊富で小さめのサイズ(XS)があるのがうれしい。
MOREOK サイクルグローブ
MOREOKはスポーツグローブを製造する中国のブランドで、高性能かつ安価な製品に定評があります。
✔️ MOREOKのグローブの特徴
・ 3D立体構造&衝撃吸収GELパッド
・ 中央にメッシュ生地
・ 表面は高弾性があるビスコース・レーヨンライカ生地を採用。薄手で軽く、通気性も抜群です。
・ フィンガーフックがあり、親指はタオル生地になっていて顔の汗をぬぐうことができます。
以上、フルフィンガー・ハーフフィンガーでおすすめのサイクルグローブを5つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ストライダーのレースでの安全性を高めたナックルガードつきグローブ2選
ストライダーカップなどのレースに参戦する場合は、ナックルガードつきのグローブという選択肢もあります。
1位:OCF レーサーグローブ
オーシーエフ レーサーグローブ(自転車屋ビッちゃん)
OCF Factoryは、主にストライダー向けカーボンパーツを製造しているブランド。
だから、OCFがグローブを作ると、まるでバイクのグローブのようにカーボンナックルつきになります。ストライダーのレーサーにはダントツの人気です。
✔️ OCFのグローブの特徴
・ 手首が大きく開き、子供が自分で簡単につけることができるようになっています。
・ カーボンナックル付きの本格フルフィンガーグローブで、作りも丈夫です。
・ サイズやカラーが豊富なのがうれしい。
2位:KOMINE キッズグローブ
KOMINEは、オートバイ用品を手掛けるブランドです。
✔️ KOMINEのグローブの特徴
・ 手首が大きく開き、子供が自分で簡単につけることができるようになっています。
・ TPR製フィンガープロテクターが搭載され、指の動きを邪魔せず守ります。
・ ポリウレタン製ソフトナックルプロテクターで手の甲のガードもばっちり。
ストライダー用のプロテクターをグローブとセットで購入する場合のおすすめ2選
ストライダーに乗る場合、サイクルグローブ以外にもプロテクターやヘルメットなどを入手する必要があります。
プロテクターをセットで購入する場合のおすすめ製品をご紹介します。
1位:Simply Kids 軟式プロテクター
Simply Kidsは子供の自転車用プロテクターを販売しているブランドです。
こちらのプロテクターは2〜4歳まで対応していて、CPSIAの基準をクリア。
フィンガーレスグローブが付属しています。
✔️ Simply Kidsのプロテクターの特徴
・ 腕までカバーしてくれるプロテクターが安心です。
・ 夏場でも全部洗濯できるので、清潔に使うことができます。
・ グローブは簡易的なつくりで、女の子用デザインではうさぎ、男の子用では犬と怪獣がプリントされています。
2位:BELL ストリートシュレッドパットセット
BELLはロサンゼルスにある老舗のヘルメットメーカーです。
全体的にかんたんな作りですがフィンガーレスグローブも付属しています。
こちらのプロテクターは3歳〜8歳まで対応しています。
✔️ BELLのプロテクターの特徴
・ お値段が安く、消耗品として割り切って使いたい方におすすめです。
・ 赤以外にも様々なカラーがあります。
・ グローブは簡易的なつくりでプロテクターと同じデザインのものとなります。
ストライダー用プロテクターにリストガードが付いているセットを購入する場合の注意点
プロテクターには、写真のようにリストガードがセットになった商品をよくみかけます。
ストライダーに乗っている子供がよく手をつくので、ねんざを心配して、スケートボードなどと同じようにリストガードをつけさせようと思う人もいるでしょう。
リストガードで骨折することがある
リストガードは、手首への衝撃を手の甲や腕に分散させることでねんざを防ぐプロテクターなのですが、リストガードの縁から強い力が加わると、幼児は骨が柔らかいので骨折してしまうことがあります。
幼児の骨折は気付かれにくく、放置すると手足の発達が左右非対称になるといった後遺症が心配です。
ストライダーを練習する場合は、リストガードはやめておきましょう。
さいごに
サイクルグローブは安全に楽しくストライダーを練習する上で必要なアイテムです。
しかし、いくら優秀なサイクルグローブを買っても、子供が気に入って身につけてくれなければ意味がありません。
グローブは最初から身につけてストライダーに乗ろう
我が家では、子供の大好きなオレンジ色のグローブを選んで購入したのですが、子供には身につけることを頑なに拒まれてしまいました。
ストライダーに乗り始めた当初から用意していたプロテクターは、嫌がらずにつけてくれていることを考えると、グローブもはじめから用意しておけばよかったと感じます。
後日談:3歳になったころから、メリットを理解して、つけてくれるようになりました。
子供といっしょに子供の気に入るデザインを選ぶ
子供がグローブに見向きもしなかったことを考えると、子供にとってデザインがいまいちだった可能性もあります。
はじめにいくつか大人が選択肢を用意して、最後は子供に選んでもらってもいいかもしれません。
子供が安全に楽しくストライダーで遊べるように、心を配ってあげましょう。
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