子供用おままごと道具は必要か
おままごとは子供たちが夢中になる遊びの一つです。
切ったり混ぜたり焼いたり、お皿に盛って食べてもらったりと、たくさんの工程があって、多面的なことが学べます。
しかし、おままごとセットは鍋、コンロ、カトラリー、皿、コップ、食材など、たくさんのパーツで構成されていて、かさばります。
収納場所がないからなかなか買ってもらえない。
今回は、アウトドア用品がおままごと道具に最適かもしれないというお話です。
※当ブログでは楽天アフィリエイトのリンク画像を一部で使用しています。
おままごとのキッチンセットと小道具と食材
おままごとセットは、おうちのスペースや予算に応じて、様々な組み合わせが売られています。
どんなセットを選べば長く楽しんでくれるのか迷いますよね。
まずは、代表的なままごとセットを見てみましょう。
水回りとコンロのついているキッチンセット
すべてがそろっているセットであれば、遊び方にも広がりができる上、本来のキッチンの扱い方を知る機会にもなります。
小道具だけのセットでも子供は楽しめる
スペースが限られてままごとキッチンを置けない場合や、DIYでキッチンセットを作成する場合などは、小道具だけでも大丈夫。
子どもたちは、想像力豊かに、おうちにあるあらゆるものを使っておままごとを楽しみます。
しかも、市販のままごとセットは、リアルさを追求したものが目立ちます。
キュートストーンのセットは、シンプルな美しいデザインで、圧力鍋から湯気が出ます。
様々な素材で作られたIKEAの道具と食材
わが家ではIKEAのままごとセットが大活躍しています。
IKEAのセットはシンプルかつリアルなデザイン。
ステンレス製の鍋やフライパンは頑丈で、まるで本物のようですし、実際にアウトドアで調理に使っている方もいます※。
※メーカー側では実際の使用は想定していません。
Amazonレビューでも本当の料理に使った写真がありました。。。
ままごとセットでも樹脂製だとリアルな雰囲気が出ます。
IKEAのままごとの食材は、ファーやフェルトの使い方、刺繍などのディテールが凝っています。
盛り付けると美味しそうに見えます!
IKEAの食材は、他にも野菜、フルーツ、ピザのセットなど、たくさんの種類が売られています。
布やフェルトなどは柔らかくて、踏んだり投げつけられたりしても痛くないところが安心です。
また、鍋に押し込んで調理できたり、同じようなテイストで大人が作り足したりできるのも魅力です。
省スペース・コンパクトなままごと道具
あとで詳しく触れますが、子供の年齢があがるにつれて、おもちゃに求められる機能は変化していきます。
でも、保管スペースには限りがあるので、年齢に合ったおもちゃをすべて買い揃えていくわけいにはいきません。
また、たくさんあるパーツを片付けずにいると無くしたり、大人にしかられたりと、子供が悲しい思いをしてしまいます。
そこで次に、なるべく片付けやすく、置き場所にこまらない工夫がされたおままごとセットをみてみましょう。
コンパクトに持ち運べるままごとセット
sass&bell クッキングボックスセット(Amazon)
とにかくコンパクトなセットとなると、サス&ベルの可愛らしいトランクに入ったブリキのセットがおすすめです。
鍋とトランクのデザインはいくつか選べます。
トランクがコンロになります。
おままごとセットが机になる2way
ごとくや天板をひっくり返すとフラットな面ができて机に早変わりするままごとキッチンは、かたづける必要がありません。
キッチン出したままにしておけるのであれば、スペースの問題も多少は解決しますし、下の棚が収納になっているので小さな道具のかたづけが楽になります。
きれいに片付くと達成感があり、片付けの習慣も身につきます。
机として置いておくことができるので、幼い頃から机に向かう習慣づけにも役立ちます。
アウトドアグッズをままごとにも使う2way
キャンプ道具は、小さくて軽くて丈夫なので、子供が安全に使うことのできるものがたくさんあります。
また、持ち運びやすいように重ねたり折り畳んだりできて、楽に収納できるグッズがたくさん出ています。
そんなわけで、少し値は張るものの、アウトドア用品が最強のおままごとセットになりうるのではないかと私は考えます。
かさばるアウトドア用品をおもちゃ箱に置けるのも利点。
以下、詳しく説明していきます。
アウトドア用品をままごとに使うメリット
様々なままごとセットが売られているなかで、あえてアウトドア用品をままごとに使うメリットは3つあります。
✔️ アウトドア用品のメリット
・ 耐久性が高い
・ 本当に使って見せることができる
・ キャンプで使い続けられる
一つずつ説明します。
アウトドア用品は耐久性が高いので傷や凹みができても大丈夫
アウトドア用品は耐久性が高いので、おもちゃよりは壊れにくいと考えられます。
実際にキャンプで使うと、あっというまに鍋もやかんも傷だらけになり、コーティングははげていきますが、使えなくなることはめったにありません。
製品としての寿命が長い。
アウトドア用品は本当に使ってみせることができる
家のキッチンは高い位置にあるので、お料理をする大人の様子を子供はよく見ることができません。
でも、キャンプでは子供の目線より低い高さで包丁や鍋を扱います。
ままごとセットが実際の料理づくりや盛り付けに使われれば、よい経験になります。
本物を使えば、子供たちの経験を奥深い豊かなものにできますね。
アウトドア用品はままごとに使った後も使い続けられる
ままごとを子供たちが楽しむのは、早くて2歳、本格的には3歳頃からだと思います。
そして、いずれは卒業していきます。
一方、キャンプは、イヤイヤ期を脱した3歳がデビュー適齢期となり、4歳になると本格的に楽しめるようになります。
キャンプはままごとと違って、老人でもテントでの雑魚寝ができる間はずっと楽しめます。
「使い道」の観点でも寿命をのばすことができます。
おままごとに使えるアウトドアグッズ
では、具体的にはどんな道具がおままごとに使いやすいでしょうか。
以下、すこしだけおすすめのセットをご紹介します。
ミニチュアスキレット
スキレットのミニチュアとして使えるのがミニチュアスキレットです。
アウトドア用品のお店で子供にせがまれて購入。
ロッジはキャストアイロンのクッカーで有名なブランドです。
ぎりぎり目玉焼きが焼ける幅10cmのサイズで、ソースをつくったり、たべものに焼き目をつけたりして、そのままテーブルに置くことができるしろものです。
本物だけど子供にも扱いやすい。
ハンドルが畳めたり外せたりするキャンプ用の鍋とフライパン
ユニフレームは日本のメジャーなアウトドアブランド。
キャンプ用のクッカーは小さくて頑丈なので、子供にも扱いやすい印象があります。
鍋のハンドルはたためるし、フライパンのハンドルは取れる!
大きさの違うものを重ねて保管できるキャンプ用のコップ
スノーピークは日本の老舗アウトドアブランドです。
こちらも取手を折りたたむことができて、サイズ違いのマグを重ねることができます。
わが家では親子で普段使いしています。
プラスティックの子供用食器セットは本当に使えるものを選ぶ
子供用の食器として売られているIKEAのセットはコンパクトなので、アウトドアでも大人気です。
子供同士で色を割り振ることができます。
アウトドア用品をおままごと道具にする上での注意点
近年、ファミリーキャンプは大いにはやっています。
子供達と一緒に、近い将来キャンプに行く可能性がある場合、アウトドア用品をおままごと道具に使う戦略はアリだと思います。
ただし、アウトドア用品を子供に使ってもらう場合には、いくつかの注意点があります。
アウトドア用品は尖っているものがある
YouTubeなどでは、いま盛んにアウトドア関連の動画がアップされていて、焚き火でご飯をつくる動画もたくさんあります。
そういった動画をいくつか見せると、子供たちはすぐにまねをはじめます。
しかし、素手で扱うことを前提とした道具以外は、大人たちが見守ってあげる必要があります。
例えば、Tokyo Campの焚き火台はコスパや使い勝手の良さから人気があり、我が家でも重宝しています。
エッジが少しとがっているので、袋に押し込もうとして指を切ったことがありました。
ハサミの歯と同じくらいの切れ味です。
人が素手で触れる前提でつくられていない道具は、大人が見ているところで遊んでもらい、テープで周囲を養生してあげるなど、配慮が必要です。
アウトドア用品には重たいものもある
スキレットなどの厚手の鍋やフライパンは、温度が均一になり冷めにくく、美味しく調理することができます。
しかし、とても重いので、子供が振りまわしてぶつけたり、手足の上に落として怪我をしたりするリスクがあります。
子供が扱える道具なのか、大人が見分けてあげる必要があります。
安全なグッズを子供たちに使わせてあげましょう。
(参考)ままごとは年齢に応じて進化する
厚生労働省でつくっている保育所保育指針解説は、年齢別の保育に関わるねらいと内容がまとめられています。
さいごに、子供たちのごっこあそびにまつわる変化について説明します。
0歳〜1歳は五感をみがき、いろんな動作を習得
生活や遊びの中で様々なものに触れ、音、形、色、手触りなどに 気付き、感覚の働きを豊かにする。
乳児期の子供は、おもちゃが様々な感覚を与えてくれることに気付いていきます。
玩具や身の回りのものを、つまむ、つかむ、たたく、引っ張るなど、手や指を使って遊ぶ。
0歳児や1歳児はごっこ遊びの準備段階であり、シンプルな動作をくりかえす姿が見られます。
いろんな色・形・触りごこちのおもちゃがあるといいよね。
1歳〜3歳は色や形を覚え、触感を楽しむ
玩具、絵本、遊具などに興味をもち、それらを使った遊びを楽しむ。
身の回りにあるものに手を伸ばし、触ったり動かしたりしてみることで、様々な遊びを覚えていきます。
身の回りの物に触れる中で、形、色、大きさ、量などの物の性質や仕組みに気付く。
鍋のなかに小さなものを入れたり、お皿に載せたりすることができるようになります。
鍋の中をかき混ぜたり、鍋に蓋をしたり、また、大人を真似して包丁をうごかしたりと、ごっこ遊びの基礎を身につけます。
ごっこ遊びをする中で、言葉のやり取りを楽しむ。
言葉のやりとりも上手になります。
身の回りに様々な人がいることに気付き、徐々に他の子どもと関わりをもって遊ぶ。
自分の思いを言葉で伝えられるようになり、まわりの大人や子供とのやりとりを楽しむようになります。
生活や遊びの中で、年長児や保育士等の真似をしたり、ごっこ遊びを楽しんだりする。
見立て遊びから、徐々にままごとなどの簡単なごっこ遊びを楽しむようになる頃と言えるでしょう。
大人がつかう道具をじぶんもさわってみたくなる。
3歳〜5歳は本格的なごっこ遊びが始まる
生活の中で、様々な物に触れ、その性質や仕組みに興味や関心をもつ。
ますます、身の回りの家具、器具、設備、まわりの大人たちが取り組むことがらに興味を持つようになります。
日常生活の中で数量や図形などに関心をもつ。
ままごとの調理道具やお皿、コップ、食べ物などの形や個数、量などを考えるようになります。
保育士等や友達の言葉や話に興味や関心をもち、親しみをもって聞いたり、話したりする。
大人たちの仲立ちにより、友だち同士で役割を調整したり、物語を進めたりといったやり取りをしていくようになります。
生活の中で必要な言葉が分かり、使う。
食事や料理、調理にまつわる言葉がわかるようになります。
かいたり、つくったりすることを楽しみ、遊びに使ったり、飾ったりなどする。
ままごとの盛り付けなどにも工夫がみられるようになります。
自分のイメージを動きや言葉などで表現したり、演じて遊んだりするなどの楽しさを味わう。
実生活にかぎらず、絵本やアニメなど想像の世界で見聞きしたことを現実に重ね合わせ、イメージを膨らませて自分なりに物語をつくり、ごっこ遊びに応用するようになります。
遊びの進化は止まりません。
私たち大人で、子供の年齢に合った環境を整えて、子供たちに思いっきり楽しんでもらいましょう。
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