女の子に相応しい遊具を考える
自分の子供(女の子2歳)がストライダーに乗り始めると、ランニングバイクに乗る子供が以前に増して目につくようになります。
そして気がつくのは、ストライダーに乗っている女の子って意外と少ない?!ということ。
女の子にストライダーがそれほど人気ではない理由や、女の子に相応しい遊具とは何かを考えてみました。
ストライダーってどんな遊具?
ストライダーはアメリカ人が考案したペダルなし自転車で、ブレーキは付いていないものの、軽量かつ安全性が十分考慮された遊具です。1歳半から乗ることができます。
スタンダードなモデルとしては、スポーツモデルとクラシックモデルがありますが、ご覧の通りボディのデザインはほとんど同じです。
スポーツモデルの場合、ハンドルやサドルが改良され、ハンドルバーパットやフットステップなどが標準で付いています。
出典:Amazon(順にハンドルバー&グリップ、スペシャルシート、フットステップ)
女の子にとってポジティブなストライダーの要素はたくさんある
当初から私が感じていたのは、ストライダーに乗るとバランス感覚が磨かれるので
✔ 自転車の練習が少なくて済む
といった前向きなことでした。
他にも以下のようなことを感じました。
✔ 外遊びするきっかけになる
✔ 足がより速くなる可能性がある
✔ 兄弟姉妹で遊べる
運動神経がよくなるのであれば、女の子だって積極的にストライダーに取り組むべきだと思いました。
ストライダーでバランス感覚を磨くと自転車の練習が少なくて済む
一番よく言われているストライダーのメリットは、自転車の練習になるということです。
ストライダーなどのランニングバイクではペダルの練習はできません。自転車に必要なバランス感覚を身につける部分について
・ ストライダーで練習するのか
・ 自転車で練習するのか
というふうに考えればよいでしょう。
ストライダーは車体が軽く、2,3歳の子供自身の体も軽いので、適切な場所・乗り方であれば、ストライダーで走っている最中に転んだとしても、体のダメージが少なく済みます。
自転車でバランスを取ることを練習するよりも、あらかじめストライダーでバランス感覚を磨いておいたほうが、ケガのリスクが減ると考えられます。
ストライダーがあれば幼い子供が外遊びするきっかけとなる
コロナ禍、以前より出不精になっているご家族は多いことでしょう。幼い子供のいる場合はなおさらです。
場所や時間帯によっては、公園の遊具に子供が群がっていて遊ばせるには気が引けますし、アウトドアブームに乗っかってキャンプ道具を揃えるのもかなりのコストがかかります。
ストライダーがあれば、2、3歳の子供を連れて外に出かける良いきっかけになります。
気軽に楽しく遊べるからコスパもいいよ。
ストライダーを練習することで足が速くなる可能性がある
足が速くなるということは、ストライダーのメリットとしてよく言われています。
足が速いと小学校などのリレーやマラソン大会で活躍して自尊心が養われますし、小学校のクラスでリーダーシップをとるきっかけになります。
私が小学生のとき、足の速い女の子は常にクラスの人気者でした!
足を速くする方法はいろんなことが言われていますが、大きく分けると以下の4つのポイントがあります。
✔ 足を速くする方法
・ 大きなストライド
・ 前傾姿勢で上半身を安定させる
・ 体が一直線になるまで蹴り上げる
・ 手を曲げて大きく振る
ストライダーでは、これらのうち手の振り方以外ぜんぶを学ぶことができます。
後ろに思いっきり蹴る練習ができる。
兄弟・姉妹でストライダーを引き継いで遊べる
ストライダーは米国のさまざまな認証を取得していて、耐久性の高い乗り物だと考えられます。
壊れやすいパーツが使われていないので、何年乗り継いでも壊れることはめったになく、交換パーツも充実しているので長い間使うことができます。
ストライダーであれば本体やオプションパーツのカラー展開が豊富なので、異性の兄弟姉妹でも共有しやすい色の組み合わせを選ぶことができます。
出典: Amazon
オプションパーツ カラーグリップ クラシック用(Amazon)
女の子にとってネガティブなストライダーの要素
女の子にもたくさんのメリットがあるストライダーですが、ちまたで乗っている女の子が少ない理由を考えてみました。
✔ 女の子のコミュニティがない
✔ 女の子が乗る姿をイメージしにくい
✔ ケガをしてほしくない
といったことが挙げられるように思います。
ストライダーに乗る女の子のコミュニティが近所にない
ママ友の体験談や口コミって、購入に踏み切るきっかけになりますよね。
私の周りにはストライダーに乗っている女の子がおらず、自分で購入しようと思うことはありませんでした。
親戚から譲ってもらったストライダーに乗っている我が子を見ると「女の子にもなかなか良いものだ」と感じますが、きっかけがなければ乗せていなかったと思います。
女の子がストライダーに乗る姿をイメージしにくい
ストライダーのマーケティングにおけるメインターゲットは何と言っても男の子。
上の動画は2019年11月に公開されたプロモーションビデオです。
他にもたくさんの動画がありますが、ストライダー関連の映像や写真に写っている子供たちは男の子ばかりです。
こういったマーケティングは、女の子がストライダーに乗る姿をイメージしにくくしているように感じます。
スカートの女の子が乗る姿はイマイチかも。。
ストライダーでケガをしてほしくないという気持ちが働く
安全性に関するイメージも、ストライダーに乗る女の子が少ない理由の一つだと思います。
あとに残るような擦り傷や障害、生活に支障が出るようなケガは避けたいですよね。
女の子だけでなく、男の子の親であっても皆さん少なからずそう思っているでしょう。
私はいつも細心の注意を払っています。
しかし、以前の記事にも書きましたが、実際にはストライダーなどのランニングバイク関連の事故が毎年たくさん起きているだろうと思われます。
国の統計には現れないランニングバイクのケガの件数を推測
ざっくり試算した場合、毎年100人中2,3人は病院に行くほどのケガを負っていると推測されます。
消費者庁ニュースリリースでは、具体的な事故事例が紹介されていますが、以下のマナーを守っていれば防げるような事故ばかりです。
✔ ストライダーに乗るときのマナー
・ 公道・傾斜・段差を避ける
・ ヘルメット・プロテクターを装着
・ 親が目を離さないようにする
でも、街を歩いていると、これらのマナーを守っていない親子ばかりが目につき、ランニングバイクの安全面のイメージをかなり悪化させています。
インスタにも道路で乗る・メットなし等の写真がたくさん。。
これからの時代に求められる女の子らしさとは
さて、ここで立ち止まって考えたいのは、女の子の親として、子供にどのようなスキルを身につけてもらいたいのか、どのようなスタンスで生きていってほしいのか、ということです。
女性を取り巻くこれからの社会は専業主婦を容認しない
日本は終身雇用や給与上昇、手厚い社会保障が見込めなくなってきています。
女性は結婚してからも働き続けなければ、家計が回らなくなります。
今後は専業主婦がレアな存在となり、女性も男性と競争しながら働くことが当たり前になるでしょう。
女の子も男の子みたいになるべきか
だからと言って、私は女の子が男の子の真似をするべきだとは思いません。
また、大人が女の子らしさを子供に強要することも、子供のポテンシャルを引き出す上で足枷になると考えています。
なぜなら、女の子が自分らしさを失わずに、むしろそれを生かしながら活躍しなければ、生存競争を有利に進められないないからです。
自分らしさ=女の子らしさだという考え方がメジャーになっていく
自分らしさを生かして活躍する女性が増えると、魅力的な女性像が変化して、自分らしさ=女の子らしさと考える人が増えることでしょう。
そこで大切なのは、女の子にもさまざまな活動に触れさせることです。
子供が興味を示したことには、ためらわずチャレンジさせることが重要だと私は考えます。
ストライダーは運動能力を高めたり楽しく遊んだりするための選択肢の一つに過ぎない
ストライダーのことを調べていると、『女の子だってストライダーに乗るべきだ』という主張によく遭遇します。
以前は私もそう思っていました。
しかし、親がかくあるべき、という考えを押し付けるのではなく、あくまで子供が目を輝かせて取り組めることを探してあげることが重要です。
ストライダー以外のランニングバイクはたくさんある
さて、ストライダーの話に戻ります。
ストライダーは冒頭にも書いたとおり軽量かつ安全性が考慮された優れた遊具ですが、ストライダーを回避したいと考える方もたくさんいることでしょう。
ストライダー以外にも、おすすめのランニングバイクはたくさんありますので、2つだけご紹介します。
①へんしんバイク ペダルを後付けできるブレーキ付きのランニングバイク
ブレーキ付きのランニングバイクを選択するというのも一つの方法です。
へんしんバイク2は、ランニングバイクからペダル付き自転車に変更できる2wayバイクの代表格で、2歳から5歳まで対応しています。
前輪と後輪のブレーキや反射板、ベルなどが最初から付いていて、あとでペダルを足すことができます。
へんしんバイクは車体やロゴデザインに曲線が多く採用されていて、女の子にも相応しい印象のランニングバイクです。
ピンク以外にも水色、薄紫、薄緑といったパステル系のカラーが充実しています。
しかし、2wayバイクはみなゴムタイヤを採用しているので、車体が重たくなり、幼い子には少し扱いづらくなります。
②キックアンドスクート シートを取り外すとスクーターになるブレーキ付きランニングバイク
出典:エアバギー公式サイト
ベビーカーの「エアバギー」ブランドが販売しているキック&スクートは、ランニングバイクのシートを取り外すとスクーターに変更でき、2歳から7歳までの子供に対応しています。
お店で家族全員一目惚れして購入しました。
左ハンドルの後輪ブレーキ、反射板が最初からついてきます。
一番の魅力は低重心だということです。
自動車などでも同じですが、低重心だと走行感が安定します。
例えば下の動画のようにスピードがあまり出ていなくても、長く足を離して走ることができるので、バランス感覚を磨く遊具としては秀逸です。
また、低重心であれば、車体が倒れても小さな子供が自分で簡単に起こすことができます。
キック&スクートはへんしんバイクと同様、ゴムタイヤを採用しているのでストライダーより少し重くなりますが、低重心にすることで幼児にも扱いやすい遊具となっています。
スクーターとの2WAYなので、足を高く持ち上げなくてもまたがることができます。
スカートで乗っても絵になります。
ランニングバイク以外の全身運動を伴う遊具
2輪のランニングバイクバイクは全身運動を伴い、バランス感覚を養うことのできる優れた遊具です。
しかしランニングバイク以外にもおすすめの遊具はたくさんあります。
まずは、スクーターを2つご紹介します。
①マイクロのキックボード・ミニマイクロ 蹴るときに全身運動を伴いバランス感覚も向上
スクーターは、近年女の子にも大人気です。中でもマイクロのスクーターの人気は絶大です。
スクーターは全身運動を伴う遊具ですので、バランス感覚や基礎体力を向上させることができます。
スイス発祥の人気ブランド「マイクロ」の販売しているミニ・マイクロは、2歳から乗ることのできる小型かつ超軽量タイプのスクーターです。
走ると自家発電してLEDタイヤが光ります。
スイスの医療専門家の協力を得て開発された独自の「リーン&ステア構造」により、体重移動で左右に曲がります。
②アンパンマン・かんたんチェンジ2WAYスクーター 安定感が高くマイペースに遊べる
キック&スクートとはいろんな意味で対極的な存在でおすすめなのが、アンパンマンの2WAYスクーターです。
ペダル無し三輪車のシートをくるっと回すとスクーターに変わります。
ステップなどにイラストが散りばめられていて、とってもかわいらしいデザインで、アンパンマンが大好きな子供たちに特におすすめです。
基礎体力の向上や足の速さ、バランス感覚の向上が期待できる遊び
バランス感覚や走りを速くするような基礎体力の向上を目指すなら、単に乗り物に乗るだけじゃなく、様々な遊びが効果的です。
鬼ごっこは様々な運動が取り込まれた優秀な遊び
鬼ごっこ・だるまさんが転んだ・しっぽ取りゲーム等は、ダッシュして逃げたり、方向転換したり、体をよじって避けたりして遊ぶことで、瞬発力や体幹が鍛えられます。
ケンケンパはバランス感覚とリズム感覚が養われる
ケンケンできるようになったら、ケンケンパのためのリングを公園の土の上に描けば、遊具いらずで楽しく身体を鍛えることができます。
基礎体力の向上や足の速さ、バランス感覚の向上が期待できるボール遊び
キャッチボールやサッカーも、ボールを追いかけ、投げたり蹴ったりすることで、瞬発力や体幹を鍛えることができます。
ボールも2つご紹介します。
①はらぺこあおむし・おっきなボール 室内でキャッチボールやキックを練習
柔らかいボールを使って室内でまずキャッチボールやキックを練習します。
はらぺこあおむしのおっきなボールは低反発で軽くて柔らかいので扱いやすく、2歳前後の子供に適しています。
②アンパンマン・顔ボール 屋外で扱えるボール
投げたりキャッチしたりできるようになったら、屋外で扱えるボールを持って公園へ繰り出しましょう。
アンパンマン顔ボールは非フタル酸系可塑剤を使用したPVCでできており、サイズ感も2、3歳の子供に扱いやすいのでおすすめです。
ボールを追いかけると瞬発力が鍛えられ、体を回転させて遠くに投げたり蹴ったりする動作は、体幹が鍛えられます。
トランポリンは室内で運動不足が解消できる
体幹を鍛える遊具というと、トランポリンも選択肢に入ります。
コロナ禍で外出がためらわれる昨今、トランポリンは室内で使える最強の遊具といっても過言ではありません。
①アンパンマン・ぴょんぴょんジャンプ 3歳からできる室内用トランポリン
円形のトランポリンは、対象年齢がおおむね3歳あたりからのものが販売されています。
②シェイプキューブ ファブリックとしても使えるトランポリン
四角いトランポリンは各社から様々なデザインが販売されていて、選択肢がたくさんあります。
上の写真のトランポリンはグッドデザイン賞を受賞したもの。
バネではなくファイバー素材を使っているので、跳ねる力がおさえられて安全性が高く、幼い子供がはねても安心です。
ただし、大人のサポートが必要です。
3歳以上であれば、トランポランド等の施設に行って大人も一緒に思いっきり飛び跳ねるのも、個人的におすすめです!
まとめ
プレイ人口の増えているストライダーが女の子に選ばれない理由としては、男の子の乗り物、安全ではなさそう、などといったイメージがあるからだと思われます。
私自身は女の子にもストライダーは合うと思っているのですが。
ストライダー以外にも優れた性能・デザインのランニングバイクはたくさん販売されていますし、キックスクーターや追いかけっこ、ボール遊び、トランポリンなどでもバランス感覚は磨けます。
いろんな遊びを子供に楽しんでもらいたいですね!
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