2台持ちは贅沢ではない
我が家では、親戚からストライダーをあげると言われたタイミングと同じくして、一目惚れしたキック&スクートを購入し、ランニングバイク2台持ちとなりました。
最初にストライダーだけ乗る場合でも、あっという間に自転車に切り替えるタイミングがやってきます。ストライダーと2wayバイクの2台持ちする場合とで、メリットとデメリットを比較してみることにしました。
幼児向けペダルなし自転車の性能を比較
ペダルなし自転車(以下、ランニングバイク)にはいろんな種類があります。
まずは、タイプ別に代表的なプランドを3つ紹介します。
※前の記事でもご紹介しているので、読まれた方はとばしてください。
ストライダークラシックモデル・スポーツモデルとは
ランニングバイクの中でも大人気のストライダーは、シンプルな構造なので軽く、様々な乗り方が楽しめます。
クラシックモデルやスポーツモデルは、ブレーキがなくEVAタイヤと呼ばれる樹脂のタイヤを履いています。
ストライダースポーツモデルでは、さらにハンドルやシートのクッション性を高め、クッション入りハンドルバーパットが採用されるなど、安全性が向上しています。
へんしんバイクとは
へんしんバイクとは、ランニングバイクからペダル付きバイクに変更できる2wayバイクの代表格です。
こちらもストライダー14xと同じように前輪と後輪のブレーキがついていて、ゴムタイヤを履いています。空気入れは予め付属しています。
現在2,3歳児向けには「へんしんバイク2」が販売されています。
ストライダー14xとは
ストライダーから後発で販売されたストライダー14xはペダルを後付けできます。前輪と後輪のブレーキがついていて、ゴムタイヤを履いています。ゴムタイヤはアメリカ式の空気入れが対応しています。
ストライダークラシックモデルのタイヤは12インチですが、14xだとタイヤは14インチあります。車体も全体的にクラシックより少し大きめです。
キックアンドスクートとは
今回我々が購入した2wayバイクです。ランニングバイクからキックスクーターに変更できます。左ハンドルに後輪のブレーキがついています。ゴムタイヤが採用されており、アメリカ式の空気入れが対応しています。
ベビーカーのエアバギーでおなじみのジーエムピーインターナショナルが製造・販売しています。少々お値段は張りますが、グッドデザイン賞受賞作で、しっかりした作りには安心感があります。
対象年齢や重さなどの数値を比較
紹介した4つのランニングバイクを数値で比較してみると、以下のような違いがあります。
ストライダー クラシック |
へんしん バイク2 |
ストライダー 14x |
キック& スクート |
|
対象年齢 | 1.5〜5歳 | 2〜5歳 | 3〜7歳 | 2〜7歳 |
体重制限 | 27kg | 30kg | 36kg | 40kg |
重量 | 2.9kg | 4.5kg | 5.5kg | 4.8kg |
タイヤ | EVA | ゴム | ゴム | ゴム |
価格 | 11,990円 | 22,000円 | 26,950円 | 35,200円 |
重量は、ペダルなしの状態での数値です。
どのランニングバイクも少しずつ性能や価格が違います。
2wayバイクはタイヤ・ブレーキ等の装備がしっかりしているので、どの製品でも少し重くなる傾向にあります。
ストライダー1台持ちの場合
親世代の私たちは、ランニングバイクの経験はなく、三輪車、補助輪付き自転車、自転車の順に乗り継いでいった方が大半だと思います。補助輪を外した後、自転車の練習で苦労された方もたくさんいらっしゃるでしょう。
ランニングバイクを導入する理由としては、運動能力や体力の向上のほかに、自転車のスムーズな練習のため、といったことがよく言われています。
ランニングバイクからステップアップする場合、補助輪を付けていない自転車で練習を始めることができます。
ストライダー導入のメリット
ストライダーを導入するメリットは以下のようなことがよく言われています。
・軽いので幼児でも扱いやすい
・自転車でバランスをとる練習になる
・近所のストライダーのコミュニティーに参加できる
・ストライダーの大会に参加できる
ストライダー導入のデメリット
デメリットも確かに存在しています。私が子供をストライダーに乗せて感じたこととしては以下のようなことが挙げられます。
・行動範囲がひろがると事故のリスクが高くなる
・安全意識のないコミュニティーに属して同調してしまう
・ペダルを漕ぐことが身につかない
では、ストライダーと2wayバイクの2台持ちの場合はどうでしょうか。
ストライダーと2wayバイクを2台持ちする場合
ストライダーと2wayバイクの2台持ちとは、上の図のようなイメージです。それぞれを都合の良いタイミングで入手します。ストライダーはしばらくして手放しますが、2wayバイクは形を変えて使い続けます。
2wayバイクで補えないものは、別途買い足します。
ストライダーと2wayバイク・2台持ちのメリット
2台持ちと聞くと、お金や保管スペースに余裕のある家庭をイメージされるかもしれません。しかし、誰でも得られるいくつかのメリットがあります。
2台持ちのメリットとしては、ストライダーだけを導入する場合のメリットの他に、以下のようなことがあります。
・練習場所に適したランニングバイクを選ぶことができる
・早いタイミングでブレーキを練習できる
・自由なタイミングでストライダーをもらったり譲ったりできる
・一時使用なので中古のストライダーを許容できる
・よりダメージの少ない段階でメルカリなどを使ってストライダーを売却できる
あとでペダルを付けられる2wayバイクを所有する場合は、以下の要素も加わります。
・早いタイミングでペダルを練習できる
ストライダーと2wayバイク・2台持ちのデメリット
デメリットとして感じるのは以下の2つです。
・保管場所が必要
・保管に手間がかかる
ストライダー1台持ちの場合も、自転車を購入してからしばらくはストライダーを手元に置いておくことになると思います。
一方、2台持ちの場合は2台を併用するために2台とも手元に置いておく期間が長くなります。
ストライダーと2wayバイク・2台持ちのメリット・デメリットの詳細
ストライダーに適した場所や乗り方とは
ストライダーは、車体が軽くてタイヤが細いのでスピードが出ますし、ハンドルも利きます。
その反面、ストライダーはブレーキがないので、足で減速できるような平らな場所でないと、怪我のリスクがあります。
これらを考え合わせると、ストライダーは広くて平な公園で思う存分スピードを楽しみ、アクロバティックな乗り方を追求するのに向いていると言えます。
2wayバイクに適した場所や乗り方とは
2wayバイクは、ほとんどがブレーキ付きです。ゆるい坂道のある場所でも遊ぶことができます。子供が乗っている様子を見ると、ストライダーほどスピードの出る印象はありません。
2wayバイクはほとんどがゴムタイヤを採用しています。凸凹した道もうまく進みます。
これらを考え合わせると、ゆるい傾斜や凸凹のある広場・路地(ただし人の交通の妨げにならない場所)で乗るのに適しているように感じます。
子供が自転車デビューして、いきなり公道を走るのは親として不安なものです。大人が伴走しながら、慣れ親しんだランニングバイクを使って子供に公道を少し走らせてみたいと思う親もいることでしょう。この場合も2wayバイクであればブレーキがあるので少し安心です。
自由なタイミングでストライダーをもらったり譲ったりできる
あらかじめ、ストライダーと2wayバイクの2台持ちを前提に考えておけば、近所の子や親戚がストライダーを手放す時にすぐに手を上げることができます。
また、2台持っていれば、欲しがっている近所の子や親戚へタイミングよくストライダーを引き渡すことができます。
一時使用なので中古のストライダーを許容できる
ストライダーの大会に出場したり、ストライダーだけを5歳まで乗り続けたりすることを前提に考える場合は新品を購入したほうが良いかもしれませんが、一時使用でランニングバイクに慣れて体が一回り大きくなるまでと考える場合は中古でも許容できます。
ストライダーはヤフオクやメルカリで売買できるメジャーなブランドです。タダで入手できなかったとしても、中古を購入することで金銭的な負担を抑えることができます。
中古は安全性が問題だとする意見がありますが、ストライダーは数々の認証を得ており、安全性に関して余裕をもたせた設計になっているため、何人もの子供たちが乗り継いでも十分耐えられます。
メルカリなどでストライダーを購入する場合の注意点
出典:ストライダー公式サイト
中古で購入するときには、シリアルの貼り付けられたものを選び、模倣品ではないことを確認しましょう。また、製造年やリコール対象になっていないことを合わせて確認します。
買う前に売り主からこれまでの保管状況を聞き、屋外保管のものを避け、サビが進行していないものを選びます。
よりダメージの少ない段階でメルカリなどを使ってストライダーを売却できる
ストライダーと2wayバイクの2台持ちであれば、早めにストライダーを手放すことができます。
所有している期間が短いと、以下の理由でストライダーの売却価値が高まります。
・箱を保存しておきやすい
・型落ちしにくい
・車体のサビや色褪せが少ない
・脚力が増え、行動範囲が広がる前の売却だから傷が少ない
2台持ちのデメリット
金銭的な負担は工夫次第で減らすことができますが、保管スペースが必要となるところがデメリットです。
ストライダーは人気のある遊具ですから、盗難の心配があります。サビや色落ちを防ぐためにもランニングバイクは屋内での保管がおすすめ。
我が家では、キック&スクートを車のトランクに保管し、ストライダーを実家に置かせてもらっています。
幼児は1日1時間以上の運動が推奨されている
近年、休日における幼児の身体活動・運動量の低下が懸念されています。
外遊びの時間が多い幼児ほど体力が高い傾向にあるが、4割を超える幼児の外遊びをする時間が一日1時間(60分)未満であることから、多くの幼児が体を動かす実現可能な時間として「毎日、合計60分以上」を目安として示すこととした。
出典:幼児期運動指針(文部科学省、2012)
このように、文科省は幼児について1日あたり1時間以上の運動を推奨しています。
我が家では、ランニングバイクを持つようになって、休日を屋外で過ごすことが増えました。子供がなるべく楽しみながら運動する機会を増やしていくために、ランニングバイクを上手く活用していきたいですね。
コメント