自由研究ノート

小学生のお米づくり体験!田植えから稲刈りまで133日の記録

自由研究ノート

田植え・稲刈り・福井の田んぼ観察

毎日食べているお米。

でも、田んぼでどう育つのか、きちんと見たことはありませんでした。

この春と秋とで、娘が田植えと稲刈りを体験したので、その記録をまとめます。

今回の体験のあらまし

今回の体験は、大きく3つに分かれます。

春の田植えと、初秋の稲刈りは、民間学童のイベントで参加しました。

そのあとのシルバーウィークには、家族旅行で福井の田んぼを見て、学童でもらった稲穂とくらべました。

日付 できごと 場所
4/25 学童で田植え 千葉県君津市
9/5 学童で稲刈り・稲穂をGET 同じ田んぼ
9/21 田んぼの観察・落ち穂比較 福井県坂井市
9/22 田んぼのまわりの畑を観察 福井県内の移動中

お米づくりに参加したきっかけ

娘がかよっている民間学童で、田んぼのイベントがあると知りました。

以前参加した、秋野菜や冬野菜の収穫イベントが面白かったので、今回も申しこみました。

春と秋の2回参加すると、稲の成長を最初から最後まで見ることができます。

Smile
Smile

お米がどう育つか観察した。

4月25日 はじめての田植え

田植えは、稲の苗を田んぼに植える作業です。

今は機械で植えるのが一般的ですが、イベントでは手植えを体験しました。

泥の中に足を入れるところから、子どもにとっては大冒険です。

田んぼに入ってみた

くるぶしより上まで泥につかりながら、みんなで一列にならんで植えていきました。

一歩ずつ、ゆっくり足をぬくのが転ばないコツです。

Smile
Smile

泥がふかふかで、やわらかくて、ちょっと気持ち悪かった。

苗の植え方

苗は、数本をひとまとめにして植えます。

ひもや目印にそって、同じ間かくで植えていきます。

スタッフの方にやり方を教わって、娘は3株ほど、かんたんに植えることができました。

手植えの手順
  • 苗を3〜4本ずつ、指先でつまむ
  • 指ごと泥にさしこみ、2〜3cmの深さに植える
  • 指をぬいて、苗がまっすぐ立つか確かめる

植えたあと、稲はどう育つ?

出典:Chat GPTによる描画

田植えのあとも、稲は田んぼでぐんぐん育っていきます。

その間の水の管理や草とりは、田んぼを守る方々のお仕事です。

稲の一生を、表にまとめました。

時期 稲のようす ポイント
春(4〜5月) 田植え 苗を田んぼに植える
初夏(6月ごろ) 分げつ 茎が増え、株が大きくなる
夏(7月ごろ) 中干し 水を抜き、根を丈夫にする
夏(8月ごろ) 出穂・開花 水を張る、穂に小さな花がさく
晩夏〜秋(8〜9月) 実り もみの中にでんぷんがたまる
秋(9月) 稲刈り 実った稲をかりとる

※時期は、地域や品種によってちがいます。
※7月から穂が出るころまで水は張ったり抜いたりして間断かんがいを行います。

Frank
Frank

稲の花は、晴れた日の午前中のわずかな時間だけ開きます。

9月5日 いよいよ稲刈り

4月25日の田植えから、133日。

春に植えた小さな苗が、重たい穂をつけて待っていてくれました。

場所は田植えと同じ田んぼです。

当日はあいにくの雨で、レインコートを着ての稲刈りになりました。

鎌で稲を刈る

出典:Chat GPTによる描画

稲の根元をしっかりつかみ、鎌を手前に引くようにして刈ります。

娘は、2つの株を鎌で刈りました。

ギコギコしたら、そこまで力を入れなくても刈れたそうです。

Frank
Frank

鎌は鋭いので、稲刈りを始める前に使い方を確認しよう。

鎌の安全ルール
  • 軍手をつける
  • 稲をつかむ手より下に、刃をあてる
  • 鎌は手前に引いて切る。ふりまわさない
  • 持ち歩くときは、刃を下に向ける
  • まわりに人がいないか確かめてから刈る

刈ったあとの稲は、どうなるの?

出典:Chat GPTによる描画

刈りとった稲は、束にしてしばります。

そのあと、はざかけなどで天日に干して、もみをかわかします。

かわいたら、穂からもみを外す「脱穀」をして、ようやくお米の一歩手前になります。

刈りとりのあとの流れ
  • 束ねる:刈った稲をひもでしばる
  • はざかけ:木の棒にかけて、天日で干す
  • 脱穀:穂からもみを外す
  • もみすり:もみがらをとって、玄米にする

今回のイベントで体験できたのは、刈りとりまででした。

はざかけや脱穀は、体験できませんでした。

おみやげの稲穂

イベントの最後に、自分たちで刈った稲穂をおみやげにもらいました。

つやのある、きれいな黄金色の穂です。

この稲穂は、2週間後の福井旅行で、思いがけず活やくすることになります。

9月21日 福井・坂井平野の田んぼを観察

シルバーウィークに、家族で福井へ旅行しました。

車で走った坂井市のあたりは、福井県でいちばん大きな米どころ、坂井平野です。

娘は自分たちで稲刈りをしたばかりだったので、窓の外の田んぼがいつもより気になる様子。

福井はコシヒカリのふるさと

日本でいちばん多く作られているお米、コシヒカリ。

じつは、福井県の農業試験場で育てられ、1956年に誕生した品種です。

名前の「コシ」は、昔の北陸一帯をさす「越の国(こしのくに)」から来ています。

越の国は、都に近い順に3つに分けられました。

昔の国の名前 今の県
越前(えちぜん) 福井
越中(えっちゅう) 富山
越後(えちご) 新潟
Frank
Frank

かけあわせは新潟、育てて品種にしたのは福井。そのあと新潟で広まりました。

倒れた稲穂

坂井平野では、根元から倒れている稲をたくさん見かけました。

これは「倒伏(とうふく)」といって、実って重くなった穂に、雨や風が加わると起こります。

背が高くておいしいコシヒカリは、倒れやすいのが弱点です。

田んぼのはしには、稲そっくりのトゲトゲした穂も生えていました。

これはイヌビエという、田んぼの代表的な雑草です。

よく見ると、田んぼには稲と雑草が入りまじっていました。

刈った田んぼと、残っている田んぼ

刈りとりが終わった田んぼのとなりに、まだ稲が残っている田んぼもありました。

8月末に福井では大雨があったので、「水につかって、ダメになってしまった田んぼかもしれない」と考えました。

ただ、稲の根元や葉に、はっきりした泥のあとは見当たりませんでした。

刈りとりがあと回しになる理由は、ほかにもあります。

稲刈りが後回しになる理由
  • 品種によって、刈りとる時期がずれている
  • 倒れた稲は機械で刈りにくい
  • 雨つづきで田んぼがぬかるみ、機械が入れない
品種 刈りとりの時期(福井の目安)
ハナエチゼン(早生) 8月下旬ごろ
コシヒカリ 9月上旬〜中旬ごろ
いちほまれ コシヒカリより少し遅め

コンバインの稲刈りを見た

坂井平野では、赤いコンバインが稲刈りをしているところも見ました。

学童の稲刈りでは、娘が鎌で2株を刈りました。

コンバインは、見わたすかぎりの田んぼを、どんどん刈り進めていきます。

くらべたこと 学童の稲刈り 坂井平野の稲刈り
道具 鎌 コンバイン
刈る量 娘は2株 広い田んぼ一面
もみを外す(脱穀) 刈ったあとに行う 刈りながら同時に行う
Frank
Frank

コンバインは「刈る」と「脱穀する」を1台でこなします。

学童の稲穂と、福井の落ち穂をならべてみた

ダメになったかもしれない田んぼのそばに、稲穂が落ちていました。

そこで、学童でもらってきた稲穂と、その場でならべて写真をとりました。

Smile
Smile

同じお米の穂なのに、色がちがう。

落ちていた穂は、学童の稲穂といっしょに家へ持ち帰りました。

くらべたこと 学童の稲穂 福井の稲穂
色 黄金色 一部茶色っぽい
形 縦に線が走る
丸みがある
涙型
同左、形に違いは見られない

穂の色のちがいには、次のような理由が考えられます。

穂の色 考えられること
明るい黄金、ふっくら よく実って、刈りとり間近
茶色の斑点がある カメムシに吸われた(斑点米)場合が多い
灰色〜黒っぽい 病気や、倒れてぬれたあとのカビの可能性
軽くて立ったまま 中身が入っていない「しいな」

茶色くなった理由をひとつに決めることはできませんでした。

でも、きれいな穂とならべたことで、ちがいがはっきり目に見えるようになりました。

2本とも手元にあるので、「なぜ色がちがうの?」を、後編でじっくりしらべます。

田んぼのとなりには、大豆とそばの畑

翌日の9月22日、移動中の車の窓から、田んぼではない畑もたくさん見えました。

丸い葉がびっしり並んでいるのをみて、娘が「これ、大豆だ」と見分けました。

小学校で大豆を育てているので、葉の形を知っていたそうです。

白い小さな花がさいていたのはそばの畑です。

田んぼを畑に切りかえて、ほかの作物を育てる「転作」が、福井ではさかんです。

作物 福井の食べもの とくちょう
お米 コシヒカリ
いちほまれ
坂井平野の米どころ
大豆 油あげ 根に根粒菌がすみつく
土に窒素をとりこむ
そば おろしそば やせた土でも育つ
種まきから75日ほどで収穫

なぜ○○するの?お米づくりの科学

体験の中で、「どうしてこうするの?」という疑問がいくつも出てきました。

ここでは、そのうち2つを取り上げます。

しくみを知ると、田んぼの見え方が変わります。

なぜ田んぼに水をはるの?

水は、温まりにくく、冷めにくい性質があります。

そのため、夜に気温が下がっても、稲を寒さから守ってくれます。

ほかにも、水をはることには、いくつもの役わりがあります。

水をはる理由
  • 温度を保ち、稲を寒さから守る
  • 雑草を生えにくくする
  • 水にとけた養分が、稲にとどく
  • 毎年同じ田んぼで作っても、育ちが悪くなりにくい

なぜ苗を植えるの?

お米の種(もみ)を、田んぼにそのまままく方法もあります。

でも、小さな芽のうちは、雑草や鳥に負けてしまいやすいのです。

そこで、苗になるまで別の場所で育ててから植えると、稲がじょうぶに育ちます。

苗と苗の間をあけて植えるのにも、理由があります。

風と光がよくとおり、1株1株が大きく育つからです。

親子でお米づくり体験をするときのコツ

田んぼの体験は、服も体も泥だらけになります。

準備をしておくと、親も子も思いきり楽しめます。

わが家の稲刈りは雨だったので、レインコートと長ぐつ、軍手が大活やくでした。

持ちもの・服そう

田植えと稲刈りでは、必要なものが少しちがいます。

田植えは泥の中に入るので、よごれてもいい服と着がえが必須です。

稲刈りは、長そで・長ズボンで、はだを守るのがおすすめです。

持ちもの 田植え 稲刈り
よごれてもいい服 ◎ ◎
着がえ・タオル ◎ ○
長ぐつ(または田んぼ用くつ下) ◎ ○
ぼうし・飲みもの ◎ ◎
軍手 ○ ◎
ビニールぶくろ(よごれ物入れ) ◎ ○
レインコート(雨の日) ○ ○

旅先の田んぼも「教材」になる

自分で田植えや稲刈りをしておくと、旅先の田んぼの見え方が変わります。

「なぜ倒れているの?」「なぜここだけ刈っていないの?」と、疑問が自然に出てきます。

その場で写真とひとことメモを残しておくと、あとでしらべ学習につなげやすくなります。

まとめ

田植えから稲刈りまでの133日を、体験しました。

そのあとに見た福井の田んぼでは、倒れた稲や刈りとり時期のちがいなど、新しい疑問にたくさん出会いました。

後編では、学童の稲穂と福井の落ち穂の2本を使って、しらべ学習にちょうせんしようと思います。

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