子供をビーズのティアラでプリンセスにする
おもちゃ売り場の近くを通るといつも、プリンセス変装の道具を子供がねだるようになりました。
1,000円ちょっとで、ティアラとイヤリングとネックレスと指輪がセットになったものを買ってあげましたが、なんとすぐに壊れました。
今回は、壊れにくいビーズティアラの作り方について説明します。
※当ブログでは楽天アフィリエイトのリンク画像を一部で使用しています。
- ティアラのおもちゃは壊れやすい
- ビーズでティアラをハンドメイドするメリット
- ティアラの由来(古代ギリシャのリース説・中世ヨーロッパの星空説)
- ティアラの使われ方、王冠(クラウン)との違い
- 世界の皇妃を輝かせるティアラの歴史と種類
- ディズニープリンセスのティアラ
- 私が作った子供のためのティアラとその作り方
- ビーズティアラに使ったビーズ(パール・丸大ビーズ・スリーカットビーズ・宝石型のガラスビーズ)
- ビーズティアラの手作りキットもおすすめ
- ビーズティアラを髪にとめつける足とヘアピンの使い方
- ビーズティアラは両端をつなげるとクラウンティアラに早変り
- ティアラを付ける時のヘアアレンジに決まりはない(アップ・ダウンスタイル・ポニーテールもOK)
- ビーズティアラは子供に身につけてもらうとゴージャスに輝く
ティアラのおもちゃは壊れやすい
ちまたには、シンプルな構造なのにキラキラして可愛らしいプラスチックのおもちゃがたくさん売られています。
近年のおもちゃはよくできています。
ティアラは部品が華奢で繊細なので折れやすい
しかし、ティアラは繊細なデザインのものが多く、大きな石を止めているボンドや両面テープも脆弱です。
弱い部分が簡単に折れたり曲がったりとれたりします。
安価なティアラはプラスチックにメタリックなメッキが施されている
プラスチックのアクセサリーには、真空蒸着という方法で、金属のような光沢のあるメッキがほどこされています。
真空にした容器の中で、蒸着材料を加熱し気化もしくは昇華して、離れた位置に置かれた素材の表面に付着させ、薄膜を形成するというものである。
出典:Wikipedia
プラスチックやメッキの強度が弱いため、こすれたり変形したりしたところからメッキがはがれていきます。
髪の毛に取り付けるコームなどのティアラの部品がよく外れる
出典:Amazon
ティアラにはさまざまな種類があり、中には、コームで髪の毛に固定するタイプのティアラもあります。
コームはティアラ本体と別の部品でつくられていて、よく外れてしまいます。
外れたコームを何度もくっつけているうちに接合部分が壊れます。
ビーズでティアラをハンドメイドするメリット
壊れたティアラを見て、子供は悲しそうにしていました。
壊れているけど捨てたくない。
そこで、壊れにくい、すてきなビーズティアラを私が作ってみることにしました。
ビーズのティアラは形が変わるので壊れにくい・持ち運びや保管が楽
ビーズのアクセサリーは、ポケットやおもちゃ箱に押しこんでも形を変えて収まってくれます。
ワイヤーが使われていて形が変わってしまっても、復元はかんたんです。
作り方によってはとっても頑丈になります。
以前にもティアラをビーズで手作りしました。
ビーズのティアラは好きなサイズ(大きさや高さ)に調節できる
ビーズには、さまざまな大きさや形があります。
つかうビーズの大きさや数をかえれば、全体の大きさをかえることができます。
ビーズであれば好きなカラーテーマでティアラを作れる
ビーズであれば、自分の好きな色のストーンを組み合わせてティアラを作ることができます。
通常のティアラには使われない色合い(赤や黒といった原色など)もカラーテーマとすることができます。
さまざまな色のストーンのついたティアラもすてきですね。
ティアラの由来(古代ギリシャのリース説・中世ヨーロッパの星空説)
手作りするにあたって、そもそもティアラとは何なのか、調べてみました。
ティアラのはじまりには2通りの説があります。
ティアラの由来は古代ギリシャのリースであるとする説
ティアラの歴史は古代ギリシアに遡ります。男女がリースのような装身具を被り、その風習がローマ人により模倣され、広まっていきました。
出典:GRAFF
古代ギリシャにおいて詩人や勇者の栄光を讃えるために、月桂樹やオリーブで作った冠がつかわれていました。
権威の象徴としてのリースが、王冠やティアラにつながったと考えられています。
ティアラの由来は星空であるとする説
中世ヨーロッパの時代、星空は神々のいる場所と考えられていて、愛の誓いを立てるのもその場所だと考えられていました。人は重要な決断をするときには、星空の下で誓いを立てたのです。
そして、星空をモチーフにしてきらびやかなシャンデリアができ、近いの場は外ではなく、屋内に変化していきました。
やがてシャンデリアを見立てて作られたのが、王冠やティアラだったのです。
出典:JEWELRY ROLA
ブライダル関係のサイトでよくみかける説明です。
星をちりばめたティアラなんて、ロマンチックですね。
ティアラの使われ方、王冠(クラウン)との違い
では、ティアラはいつ誰が身につけるものなのでしょうか。
ティアラの使われ方の説明は、立場によって違ってくるようです。
ティアラは王冠をかぶることのできる女性君主の第二礼装
出典:エリザベス2世の戴冠式(Wikipedia)※写真をトリミング
クラウンもティアラも礼装に用いられる装飾品であるが、クラウンは第一礼装用の装飾品である。これに対してティアラは第二礼装用の装飾品である。
出典:ティアラ(Wikipedia)
王冠は上から見ると完全な円形になっていますが、ティアラは半円形で、前の方だけに宝石がちりばめられています。
王冠をかぶることのできる君主の立場にある人にとって、ティアラは第二礼装と位置づけられるようです。
王冠をかぶることができるのは、君主とその配偶者
出典:ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ(Wikipedia)
ちなみに、王冠は君主とその配偶者がかぶります。
ナポレオンの妻が、ナポレオンから王冠をさずかる絵「フランス皇后ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの戴冠式」は有名ですよね。
ティアラは生まれつきの王女や花嫁や既婚者である女性が身につける
出典:ケンブリッジラバーズノットティアラ(ELLE)
生まれながらの王女たちは、最も格式高い場でのみティアラを着用するルールになっています。
日本の皇室女性は、成人したときに国からティアラが貸与されます。
ティアラは王侯貴族の礼装であり、王女として生まれた者、王侯貴族に嫁ぐ者が身につけるものでしたが、今では一般人でも身につけるようになりました。
ティアラはたしかにアクセサリーとしても大きくて、真っ先に目につくものですが、生まれつきの階級を示すものではありません。
出典: COSMOPOLITAN
そして、生まれが一般人の女性である場合、ティアラは既婚者か花嫁だけがつけることになっているようです。
ティアラは愛のあかしであり、純潔を失うことの象徴であるという伝統もあるそうです。そのため、本来は既婚者か、花嫁がつけるものです。
出典:Pridal TIMES
世界の皇妃を輝かせるティアラの歴史と種類
出典:ティアラ(Wikipedia)
注目すべきは、世界的に有名なティアラの美しい輝きとデザインです。
VOGUEのサイトを見れば、英国を中心とした有名なティアラを一網打尽にチェックすることができるので、おすすめです。
ディズニープリンセスのティアラ
Disney Princesses アルバム41曲(Amazon)
ティアラといえば、ディズニープリンセスも身につけています。
子供たちは、おもちゃや映画などをとおして、ディズニープリンセスのティアラを目にする機会がたくさんあります。
ディズニープリンセスのアクセサリーに似せたものを作ると、子供は喜ぶかもしれません。
アナと雪の女王のティアラは青い石と炎のような形が印象的
女の子に人気の映画「アナと雪の女王」では、エルサがティアラ型の王冠を身につけます。
エルサが有名な歌「ありのままで」を歌いながら、ティアラを放り捨てるシーンがありますよね。
青い石と炎のようなデザインがとても印象的です。
ラプンツェルのティアラは3つの大きな石が印象的
映画「塔の上のラプンツェル」では、ラプンツェルが生まれてすぐにティアラを新調してもらっていました。
こちらも君主となる運命のラプンツェルに作られたティアラ型の王冠です。
透明感のある3つの大きな石がついていて、とっても印象的です。
オーロラ姫のティアラは丸くえぐられたシルエットと表面の模様が印象的
オーロラ姫の映画では、眠ってしまった姫のクローズアップシーンで、繊細なデザインのティアラを見ることができます。
フィリップ王子と婚約しており、花嫁となるオーロラのために作られたティアラです。
父親の王冠と丸くえぐられたシルエットが似ています。
私が作った子供のためのティアラとその作り方
一通りティアラについて調べた私は、いよいよビーズティアラをつくることにしました。
今回は以下のティアラを参考に、デザインを考えてみました。
うすいピンクの大きめの石が印象的。
ビーズティアラのラインを決めるためのイラストをえんぴつで描く
自分で作ってみたいティアラのイメージを思いついたら、画用紙にえんぴつで手描きしてみましょう。
使うビーズの大きさや色、角度などを、描きながらきめていきます。
ビーズに通すワイヤーが一筆書きとなるようにする
あらかじめワイヤーのルートをイメージして、なるべく一筆書きになるよう工夫します。
ただし、小さいビーズを使うところは、ビーズを通るワイヤーの本数がすくなくなるようにします。
無理しないようにしましょう。
うまく一筆書きできると、ビーズティアラは頑丈になります。
1m程度の十分な長さのワイヤを用意して真ん中からビーズを固定していく
ワイヤーを1m程度用意します。
ティアラの右はじの大玉ビーズからはじめて、2本のワイヤーにパールを通し、1本を分岐させて渦巻きの飾りをつくります。
ふたたび2本のワイヤーにパールを通していきます。
ビーズティアラの装飾をパール沿いに形作る
図案と似た形になるようにビーズの個数を調整しながら、ティアラの中央へすすみます。
ビーズティアラの図案は臨機応変に変更する
図案が複雑で実現できない場合はすこしかんたんな形に変更します。
左右対称にビーズティアラの装飾を形作る
右から中央のループの位置までつくったら、左からも対象につくります。
左からつくる場合は逃げ場がなくなるので、パールはゆるめにつなぐことを意識します。
ビーズティアラのとんがり部分を中央から形作る
上のとんがり部分をかたちづくり、ループ部分のビーズの一部にワイヤーをくぐらせるなどして、一体的になるように端までつなげます。
ビーズティアラの端部にヘアピンで固定するためのループを形作る
端部にティアラの「足」とよばれる部分を作ります。
ヘアピンで固定できるようにワイヤーで小さなループをつくり、ねじって固定します。
余ったワイヤーはパールの中を通し、パールがなるべく直線に並ぶように補強します。
ビーズティアラにつけるストーンを用意する
今回のストーンは、ティアラに固定しないことにしました。
いつか、別の素敵なビーズをおみせで見つけたらすぐに交換パーツを作れるようにしようという作戦です。
ティアラのループの上部にストーンを吊り下げることで、動きのあるティアラとしました。
石はピンクだけど、写真では茶色に見える。
ビーズティアラにストーンを吊り下げる
ストーンをティアラの本体につりさげれば、ティアラの完成です。
ビーズティアラに使ったビーズ(パール・丸大ビーズ・スリーカットビーズ・宝石型のガラスビーズ)
今回のティアラは、特殊なビーズを一切つかわず、一般的な丸大ビーズとパールとでかたちづくるデザインにしました。
TOHO パール 白 No.200 丸 外径5mm 155粒入り
TOHOビーズは手芸屋さんならどこでもおいてあるメジャーなメーカーです。
パールはメーカーや製法によって風合いが違います。
TOHO 丸大ビーズ B-22 外径3mm 約160粒入り
ストーンのまわりのループやトンガリ部分は大きめなビーズをつかいました。
TOHOのグラスビーズは形がそろっていて美しく、穴が大きいのでテグスや糸が何回も通りやすいのが特徴です。
初心者でも使いやすいビーズです。
薄黄色の透明ビーズの穴の側にシルバーのメッキがあり、光を反射してキラキラします。
TOHO スリーカット PF558 外径2mm 約680粒入り
スリーカット 外径2mm シャンパンゴールド(Amazon)
わざと不揃いにカットされたキラキラ光るシャンパンゴールドのビーズを、こまかい装飾部分につかいました。
小さめなので、通すワイヤーはなるべく2本までにしました。
中国製クリスタルガラス オーバル多面カット 20×16mm、16×13mm
3つのストーンは、ダイソーとセリアでみつけました。
ネット通販では、楽天のほか、センフィルパーツさんで似た形の中国製ガラスビーズがありました。
中国製ビーズは、実物の大きさや質感や色を確かめることをおすすめします。
中国製のビーズは安価なので求めやすい。
TOHO ワイヤー #31 太さ約0.29mm×長さ約10m巻 ゴールド
使っているワイヤーも、手芸屋さんに置いてある一般的な太さのものです。
直径0.3mmていどの細いワイヤーであれば、こまかい装飾をかたちづくる時にうまく曲がってくれて、丸大ビーズにもたくさんのワイヤーを通すことができます。
私が使わなかったその他のおすすめパーツ
子供の髪にティアラをとめつけるのに、ヘアピン2本では心許無い場合は、コームをワイヤーでとりつけてしまうのもよいと思います。
ビーズティアラの手作りキットもおすすめ
自分で一からデザインして、材料を集めてとなると、時間がかかるかもしれません。
とりあえずはキットを使ってつくってみるのも良い方法です。
他のアクセサリーも余った材料で作ってもらう。
ビーズティアラを髪にとめつける足とヘアピンの使い方
ティアラには後部に足と呼ばれる金具がついており、着用時には足の部分を髪かベールで隠す。
出典:ティアラ(Wikipedia)
ビーズティアラを髪の毛に固定するときは、ワイヤーで作った足にヘアピンをとりつけて、ヘアピンで固定します。
ティアラの固定部分は、まわりから見えないように髪の毛などで隠します。
花嫁の場合はベールをうまくのせます。
ビーズティアラは両端をつなげるとクラウンティアラに早変り
上の写真のとおり、ビーズティアラは柔らかいのでアールを自由に決められます。
両端のワイヤーをつなげばクラウンティアラになります。
ぬいぐるみにつける時はコンパクトなクラウン型。
ティアラを付ける時のヘアアレンジに決まりはない(アップ・ダウンスタイル・ポニーテールもOK)
ティアラをのせる時のヘアスタイルは自由にしていいようです。
キャサリン妃などはダウンスタイルをよく取り入れています。
子供の頭にのせるのであれば、固定しやすいように、ポニーテールをしっかり結ってからヘアピンでとめつけると良いかもしれません。
ビーズティアラは子供に身につけてもらうとゴージャスに輝く
ビーズティアラだけを見ていると、ビーズのガタガタしている列が目立って、チープなおもちゃにしか見えません。
しかし、なぜか子供の頭につけた途端に、ビーズティアラは輝きます。
ティアラをのせた子供の笑顔が最高でした。
もしお時間があれば、ぜひチャレンジしてみてください。
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