母娘で巡ったソンスの一日
韓国・ソウルで今いちばん勢いのあるエリアの1つが聖水洞(ソンスドン)です。
かつての町工場・倉庫街が、コスメやファッションの旗艦店、ポップアップ、カフェへと生まれ変わり、ソウルのブルックリンとも呼ばれる聖水(ソンス)。
母娘で一日まるごと、そんなソンス巡りをしてみました。
今回は、昼の冷麺ランチから、コスメ旗艦店の連続、キャラのポップアップ、文具、体験型ショップ、そして高層レジデンスのラウンジで締めるまで、韓国コスメ&ライフスタイルの最前線を一気に体感した記録をご紹介します。
- 聖水洞ってどんな街?
- 訪問ショップ(訪れた順)
- 1. MUSINSA(ムシンサ)
- 2. Laka(ラカ)
- 3. hince(ヒンス)
- 4. Heart Percent(ハートパーセント)
- 5. fwee(フィー)
- 6. innisfree(イニスフリー)+ innisfree café
- 7. metamong PLAYGROUND(メタモン プレイグラウンド)
- 8. Verish(ベリッシュ)
- 9. dasique(デイジーク)
- 10. TIRTIR(ティルティル)
- 11. TAMBURINS(タンバリンズ)
- 12. POINT OF VIEW(ポイントオブビュー)
- 13. NYUNYU(ニューニュー)WHOLESALE
- 14. AMUSE(アミューズ)× Monchhichi(モンチッチ)
- その日の食事・立ち寄り
- 一日を通して見えたこと
- (おまけ)子連れ目線のヒント
聖水洞ってどんな街?
聖水は1960〜70年代、印刷所・皮革・自動車整備などの工場が集まった準工業地帯でした。
工場や倉庫は機械の搬入や荷積みのために天井が高く作られており、その広く天井の高い空間を活用して、2010年代以降カフェやショップに次々と転用されました。
配管やコンクリート打ちっぱなしをあえて残し、工場跡の無骨さを魅力に変えるのが聖水流です。
訪問ショップ(訪れた順)
ソンスは、各ブランドが『建物の形』『キャラコラボ』『テクスチャー表現』『カフェ併設』などで世界観を競い合っていました。
ソンスはまさに、K-ビューティーの実験場でした。
1. MUSINSA(ムシンサ)
聖水巡りの起点はMUSINSA。
韓国最大のオンラインファッションプラットフォームの旗艦店。
大きな建物は、新たにMUSINSAのために建設されたもの。
低層階に店舗だけでなく、上層階にはムシンサの本社や関連オフィスの機能が丸ごと入っています。
若手デザイナーズから定番スポーツブランドまで、壁一面のブランドボードに並ぶさまは「今の韓国の若者の服」の縮図そのもの。
MUSINSA BEAUTYコーナーでコスメも展開。
日焼け止めの1+1企画や、5万ウォン以上の購入でカプセルを回せるビューティーガチャを実施。
2. Laka(ラカ)
2018年スタートの韓国コスメ。
高さ約13.6メートルある既存の建物の外観を、丸ごとワインレッドの流線型の外壁で覆い尽くすようにリノベーションして作られています。
最大の特徴はジェンダーニュートラル、つまり性別を問わない、を掲げているところであり、男女どちらでも使える色とパッケージで、Z世代に支持されています。
看板・定番商品:ブランドを代表する人気アイテムはFruity Glam Tint(フルーティーグラムティント)。
10種の果汁を配合したヴィーガンティントで、みずみずしくグラスのようなツヤと豊富なシェード展開が特徴。
訪問時に大きく打ち出していたのはPerfect Twin Lip。
両端が違う質感・色になっていて、1本で2通り使えます。
3. hince(ヒンス)
2017年スタートのブランド。
白基調の店構えで、ブランドの清潔感と洗練をそのまま表しています。
ムードを描く、をコンセプトに、くすみ系・ニュアンスカラーの洗練されたメイクが得意。
Lakaの中性的路線に対し、hinceは大人っぽい絶妙な色味が売りです。
看板商品はMirror Dew Gloss。鏡のようなツヤが出る人気リップグロス。
4. Heart Percent(ハートパーセント)
手頃な価格と遊び心が売りの韓国メイクブランド。
窓辺は糸のれん(ストリングカーテン)になっており、その奥にある掲示が糸のれん越しに透けて見える作り。
Dote Onシリーズのリップやアイメイクが看板。
Dote On Mood Lineproof Lip Pencil(12時間ロングラスティングのリップペンシル)がなかでも看板商品です。
聖水店限定でリップ1+1&フルサイズギフト、最大66%OFFなどのプロモーションがおこなわれていました。
娘は、UFOキャッチャーによるガチャを、成功するまでやらせてもらい、グロスをGetしました。
5. fwee(フィー)
SNSで急伸した韓国コスメ。
水色のぷにっとした有機的フォルムのfwee旗艦店で、製品の柔らかい質感を建物で表現。
入口まわりに巨大なリップ・コンパクトのオブジェがありました。
看板は、ぷりんのように弾むテクスチャーのLip & Cheek Blurry Pudding Potです。
唇・頰兼用で、ぼかした(blurry)マットな仕上がり、30前後の豊富なシェードと、可愛いポット&キーホルダーで大ヒット。
窓辺に出ていたSpa Glowingは、Spa後のようなツヤ肌を作るベース/UVラインで、これは別系統。
看板商品はLip & Cheek Blurry Pudding Pot。
クリームとパウダーの中間のような弾む質感で、唇にも頰にも使える多色展開のヒット商品。
6. innisfree(イニスフリー)+ innisfree café
カラフルなストライプ外観。
最初に一度のぞこうとしたが、併設カフェが14:30開店だったため、ショップ見学とカフェ休憩を同じタイミングにまとめて訪問。
訪問時は、Play Againをテーマにしたトイ・ストーリーとのコラボ中でした。
innisfreeは済州(チェジュ)島の自然派を掲げる韓国の老舗大手(アモーレパシフィック系)で、緑茶・グリーンティーシードが看板成分。
ウッディ・ジェシー・エイリアンの等身大パネル、BLIND CARD EVENTなど引いて楽しむ企画が見られました。
併設カフェでは、私がタンジェリンクリームコーヒーを飲んでみましたが、コーヒーとみかんの組み合わせが意外に好相性でした。
娘はマシュマロチョコラテをチョイス。
フィナンシェといっしょにいただきました。
7. metamong PLAYGROUND(メタモン プレイグラウンド)
ポケモンのメタモン(英名Ditto)をテーマにしたポケモン公式ポップアップ。
全体が紫のメタモン色に塗られ、紫の造花に埋め尽くされた外構には、滑り台つき遊具がかざられていました。
ポケモン30周年の記念企画で、子連れには盛り上がりスポット。
ガチャでトゲデマル(Togedemaru)のがま口つきキーホルダーをGet。
ほかにも、進化系ポケモンすべてを山盛りのカードから見つけるゲームでシールをもらいました。
8. Verish(ベリッシュ)
ランジェリー発の韓国女性ファッションブランド。
ボディスーツやトップスなど、体のラインをきれいに見せるフェミニン路線。
波打つ金属ルーバーに巨大LEDのデジタル広告を組み込んだ外観がかっこいい。
9. dasique(デイジーク)
やわらかい色が看板の韓国コスメ。
店頭の演出(ブランディング)として、入口の物販カートには、若くて見栄えのよい男性スタッフを複数配置。
花畑のような店構えと、清潔感のある白Tシャツの男性スタッフという絵そのものが、来店・撮影体験を映えさせる狙いのようです。
アイシャドウパレットが特に人気です。
聖水店限定のSCOOP EVENT!(6/1〜14)では、SNS投稿+購入でノベルティがもらえます。
1階がショップ、2階がカフェという構成。
2階のカフェでは、クマの立体ケーキ、バラやハート型ショコラなど、娘の心を鷲掴みでした。
内装やパッケージだけでなく、接客スタッフの見せ方まで世界観に組み込むのが韓国フラッグシップ流。
SNS時代の店舗は、どんな写真が撮れるかまで設計されており、dasiqueの店頭はその典型でした。
10. TIRTIR(ティルティル)
クッションファンデで世界的にヒットした韓国コスメ。
米Amazonでベストセラーになり、幅広いシェア(肌色)展開で世界中の支持を得ました。
聖水フラッグシップストアのオープン1周年だったようです。
娘はARメイクシミュレーターを体験。
看板商品はMask Fit Red Cushion(マスクフィット レッドクッション)。
赤くて卵形のコンパクトで、高カバー&長時間持続。
日本でも大ヒットした世界的アイテムです。
11. TAMBURINS(タンバリンズ)
ハンドクリーム・香水で有名な韓国ブランド。
むき出しのコンクリートの骨組みを、意匠として一から設計された新築の建築物です。
コスメというよりアート・ギャラリーに近い世界観で売っているようです。
BLACKPINKのジェニー起用でも知られる、聖水で最も話題の旗艦店。
吹き抜けに鎮座するインスタレーションはキノコのオブジェ。
傘の穴から、時々輪っかの水蒸気が噴出します。
季節ごとに、このような大規模なアートを入れ替えるそうです。
今回は、人気で行列のためガラス越しに見学だけしました。
12. POINT OF VIEW(ポイントオブビュー)
A Curated Store for the Artistic Mind(芸術的な心のための店)を掲げる文具・画材のセレクトショップ。
ペン・インク・スタンプ・紙ものを作品の素材として美しく並べ、文具好きの聖地になっています。
娘は、スタンプ・シール・紙ものを真剣に選び、購入。
買った文具は帰国後の旅の絵日記・スクラップ作りに活用でき、集めて作る楽しみが旅後まで続くことでしょう。
13. NYUNYU(ニューニュー)WHOLESALE
アクセサリー専門の卸(WHOLESALE)業態の店。
ピアス・ネックレス・ブレスレットを圧倒的な物量で、手頃な価格で売る。トレンドの回転が速い。
シルバーアクセが圧倒的な物量で並ぶ卸店。
シルバー×重ね付け(レイヤード)がびっしり。
1点が安く、組み合わせ買いが定番で、細かいパーツは外れやすいので記念と割り切るとよさそうです。
14. AMUSE(アミューズ)× Monchhichi(モンチッチ)
韓国のヴィーガンコスメAMUSEと、日本生まれのキャラクター・モンチッチ(関口/SEKIGUCHI)の公式コラボ。
AMUSEは動物性原料不使用のヴィーガンコスメ。
ティント系リップ・チークが人気。
小さなパーツ(スパンコール・花型・星型など)を封入して、オリジナルリップケース作りを娘が体験。
その日の食事・立ち寄り
ソンス巡りをする前後にも、いろいろ立ち寄りました。
朝:ARTBOX江南店
1980年代に創業した雑貨店で、全国各地に店舗を持つ大型チェーン店に行ってみました。
私はカチューシャ、娘はおもちゃとシールを購入。
昼食:江南麺屋(강남면옥)
咸興冷麺専門のレストラン。
母娘で、同じ水冷麺(ムルレンミョン)と、手作り餃子(수제만두)を1人1つずつ頼みました。
咸興式の店だけど、辛くない水冷麺を選びました。
麺は日本のそばのように少しグレーがかった色味。
そば粉ベースかと思いきや、実はサツマイモでんぷん100%なのだそう。
極細なのにハサミが必要なほど強烈なコシと弾力があり、甘い爽やかなつゆと絶妙に絡みます。
コシがあり、最初にハサミで切って食べるのが流儀。
大きな餃子もふっくらとおいしかった。
夕食:アクロソウルフォレストのラウンジ
知り合いの住む高層マンションのラウンジで、漢江(ハンガン)とNソウルタワー(南山)を見下ろす絶景を眺めながら一日を締めくくりました。
高層レジデンスのラウンジから望む景色は雄大でした。
このマンションのラウンジで提供される料理は、メニューの数が豊富でした。
最後には、デザートもいただきました。
練乳入りの氷で作るかき氷は、氷を食べている感覚ではなく、なにか不思議で美味しい。
一日を通して見えたこと
聖水巡りの面白さは、同じ『コスメ』でも各ブランドの打ち出しが全く違うことがよくわかりました。
Laka=中性的、hince=洗練、innisfree=自然&キャラコラボ、Heart Percent=手頃で遊び心、fwee=ぷにぷに質感、dasique=花畑、TIRTIR=世界基準のシェア展開、TAMBURINS=アート。
見比べると、韓国コスメ市場の幅広さがよく分かります。
そして建築の進化を、最初のMUSINSA(天井の高い建物を新築)から最後のほうのTAMBURINS(骨組みだけの廃墟建築)まで順を追って体感できたのも収穫。
これは偶然ではなく、『工場の街がかっこいい場所に生まれ変わった』という聖水という街そのものの物語をなぞる一日でした。
AMUSE×モンチッチに象徴される日韓のカルチャー交流も、現代ソウルらしいトピックです。
(おまけ)子連れ目線のヒント
今回は、コスメ・ファッション・建築の大人向けスポットと、ガチャ・キャラ・甘いもの・ハンズオン体験が自然に混ざる構成で、娘も一日を通して一緒に楽しめました。
また、TIRTIRのARメイクシミュレーターは、肌に何もつけずに『変身』を楽しめる仕掛けがあり、衛生面の心配なく楽しめました。
大人用コスメは子供の肌に直接つけないことが鉄則です。
テスターは手の甲で色見せ→ママにどれが似合う?と一緒に選ぶと楽しく過ごせます。
買い物では予算を決めて好きなものを選ばせると、子供の全部欲しいを上手にさばけて良いかもしれません。
ソンスめぐり終盤のAMUSEのオリジナルリップ作りや、POINT OF VIEWの文具は、帰国後の絵日記づくりに発展でき、旅の思い出が深まること請け合いです。

コメント