子供に食べられないものがたくさんあると、キャンプや旅行などで食べものの感動を分かち合えず、残念な気持ちになりますよね。
日常生活でも、レストラン選びやメニュー選び、食材の準備において、一手間増えてしまいます。
というわけで、今回は、我が子がなんでも食べられるようになった方法をシェアしたいと思います。
保育園のお昼を完食して、ほめられるようになった!
子どもの好き嫌いに悩んでいた時の様子
3歳ころまでのわが子は、野菜や果物をあまり食べてくれませんでした。
食べ物の好き嫌いが生じる理由
以下、思い当たる原因について挙げてみます。
✔ 子供の好き嫌いが激しい原因
① 粘性・繊維質・硬いものを食べるのが下手
② 味覚や嗅覚が鋭く苦手な風味を強く感じる
③ 見慣れないものに対して食べず嫌いとなる
いちばん多い原因は、③だと言われています。
食材に慣れると、美味しく感じられるようになる。
好き嫌いを克服するためには料理を工夫すべき?
はじめ、私は、好き嫌いを克服するために、子どもの食べやすい料理、興味をひく料理を用意したほうがよいと思っていました。
しかし、共働きのために、忙しくて時間がなかったり、レパートリーが少なくて何を作ればいいかわからなかったりすることが、しばしばでした。
スーパーの惣菜に頼る日々が続いたこともありました。
子どもの好き嫌いを克服するための対策で効果があったと感じたこと
子供が料理を食べてくれないと、栄養が不足していないか心配になります。
毎日子供のためを思って用意したご飯を食べてもらえないと、イライラしたり悲しくなったりもしました。
そんなとき、手に取った本たちが、解決へのヒントをおしえてくれました。
結論から言うと、偏食はコミュニケーションで解決するというものでした。
これらの本やネット上の情報を元に、いくつか試してみて効果のあったアイデアをご紹介していきます。
①まずは大人がおいしそうに食べて見せる
共働きの家庭では、大人がキッチンで作業をしている間に、子供たちだけがダイニングテーブルで食事をとることも少なくないと思います。
この場合、大人はそそくさと食べ物をかきこんで、あとは子供の世話にまわります。
しかし、ときには大人が子供の目の前でバリボリ・ムシャムシャ・モグモグとおいしそうに食べて見せると、効果があります。
食材に対して、子供の興味をひくことができました。
②子供用の料理を用意するのではなく大人の料理を少しずつ食べさせる
どうせ食べれないだろうからと、苦手な食材をはぶいたり、子供がいつも食べてくれるものを加えたりするのはやめました。
目の前に、いつもたくさんの食材があるほうが、チャレンジする機会も増えます。
からいものや、お刺し身などのナマモノはのぞいて、大人とおなじ料理をすこしずつ取り分け、子供の意見を聞きながら食べられる大きさにカットしました。
子供には、意思決定になるべく参加してもらいました。
③テーブルマナーは後回しにして食べやすい工夫をする
食べはじめてから時間が経てば、食欲がなくなります。
子供が自分ですべて食べるのは時間がかかるので、子供が自分で少し食べたあとは、大人がスプーンやフォークで料理をとってあげました。
カトラリーを打楽器にしたり、ものをこぼしたりと、いろんなハプニングがあっても叱るのは後回しです。
テーブルマナーはいつでも身につけることができる。
④口内調味をあらゆるパターンで試す
スプーンやフォークで料理をとってあげるときは、口内調味という伝統的な日本の食事スタイルを参考に、必ず2、3種類の食材を一緒にとるようにしました。
子供の苦手な食材は、得意な食材とあわせて、スプーンにのっけて食べさせました。
また、同じ皿だけでなく、隣の皿の食材をあわせ、いろんな味わい方をためしました。
口内調味は、料理をおいしく感じることができます。
⑤完食ではなくて、いろんな食材にチャレンジしたことを褒める
子供が完食できるということは、大人が適量を盛ることができたということに過ぎません。
むしろ、子供が勇気をだして、新たな食材や料理を食べることができた、すべてのお皿の上の料理に口をつけることができた、といったことに注目すべきです。
子供がチャレンジしたことは、必ず認めてあげるようにしました。
⑥子供が新しい食材や苦手な食材にチャレンジする勇気を持てるように工夫
様々なシチュエーションで、声かけを工夫しました。
✔️ 声かけを工夫したシチュエーションの例
① 新しい食材にチャレンジしない
② お皿に苦手な食材だけが残った
私の場合、①と②いずれも、食べて欲しい食材になりきって、かわいらしい声・おもしろい声で話しました。
◯◯ちゃんに食べてもらうの楽しみだなあ!そろそろ食べてもらえるかな〜
(時間が経つにつれて悲しい声色にしていく)
◯◯ちゃん、なかなか食べてくれないなあ。悲しいなあ。シクシクシク・・・
(子供が食べるよと言ってくれたら)
やったあ!わーいわーい!!うれしいなあ!
我が子は、さいしょは拒否していた食材でも、この演出があると、ニコニコしながら口を開けてくれるようになりました。
ナスくんも、トマトちゃんも食べてもらっていいな〜。寂しいなあ。なんでボクだけ食べてもらえないのかなあ。シクシクシク。
(それでも子供がゴネたら)
◯◯ちゃんのおなかの中のナスくんとトマトちゃんに会いたいよー!え〜んえ〜ん。
(子供が食べるよと言ってくれたら)
やったー!これでみんなに会えるぞー!!わーいわーい!
これも、ウケがよかったので、何度もくりかえしました。
迫真の演技で、感情を込めて話すことがポイントです。
⑦食べ物が実っているところを観察してみる
苦手な食材を克服する上では、その食べ物がどのようにしてもたらされるのか認識することも効果的だと言われています。
野菜や果物が実っているところを、手軽に観察したいならば、切花という方法があります。
食べものになる切花を花屋さんでみつけたら、とりあえず買ってきて、子供と一緒に観察しました。
上の写真では、子供が苦手だったオクラがいけてあります。
⑧野菜を子供と一緒に育ててみる
切花に飽きたりてくると、今度はベランダで家庭菜園をはじめました。
子どもと一緒に種をまいたり、水やりをしたりして、収穫を楽しみに待ちました。
とれた野菜の種類や色、形、味などについても学ぶことができました。
自分で育てた野菜を食べることには、抵抗が少ないようでした。
⑨買い物や調理を一緒にする
子供が食べ物に関わる機会を増やすために、買い物や調理を一緒にしました。
買い物では、食材をえらんだり、クレジットカードを機械にとおしてお金を払ったりすることを子供にまかせました。
調理では、子供に切ったり混ぜたりする簡単なお手伝いをしてもらいました。
子供は、自分で選んだり作ったりした食べ物に興味を持ち、食べることに積極的になりました。
コミュニケーションによる食育で子どもの好き嫌いを克服した結果
私が食育に取り組んでから、子どもの好き嫌いはだんだんとなくなっていき、新しい食材にチャレンジする習慣も身につきました。
5歳になった娘は、保育園の昼食も完食できるようになりました。
私も、食事の時間が楽しくなりましたし、私自身も食に対する知識や感性が少し豊かになった気がしました。
まとめ
共働き家庭でも、コミュニケーションを中心に据えた食育は手軽に取り組むことができます。
食育は、子供の好き嫌いを克服するだけでなく、子どもの健康や成長、人間性を育むことにもつながります。
子供の食べ物に対する好き嫌いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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