子供というのは、道ばた、公園、海や川で石をひろってあつめることが大好きです。
私は、鉱物や岩石あつめを、子供といっしょに楽しんでいます。
今回は、「学研の科学」のキット「ときめく実験鉱物と岩石標本」の冊子にかかれた観察や実験をためしてみた様子をご紹介します。
また、「ナショナルジオグラフィック」のキットを買いたして、ジオードを割ったり、コレクションを整理したりした様子もまとめました。
※つかったキットや道具について詳細を知りたい方向けにAmazonや楽天の画像のリンクを置いています。
「学研の科学」の体験キットとは
「学研の科学」の体験キットは、いろんな科学のテーマにそって、手を動かしながら学べる教材のシリーズです。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」とは
「ときめく実験鉱物と岩石標本」は、2023年12月に発売された「学研の科学」の体験キットで、石の種類や特徴、形成の過程、つかわれ方などをまなぶことができます。
体験キットには、以下のものが含まれています。
✔️ 体験キットの内容
・ 鉱物や岩石のサンプル(12種類)
・ メタルルーペ(10倍)
・ 耐水サンドペーパー(4枚)
・ 標本ケース、標本ラベル
・ 冊子「学研の科学」
・ マンガ「地球のひみつ」
サンプル12種類は、蛍石、方解石、コランダム、石墨、雲母、磁鉄鉱、タイガーアイ、紫水晶、ローズクォーツ、かんらん石、花崗岩、玄武岩となっています。
実際に届いた「ときめく実験鉱物と岩石標本」のサンプルと標本ケース
届いたサンプルは大きく、特徴をとらえやすいものばかりでした。
子供は石が大好きで、博物館で石をじっくり見たり、ミュージアムショップで石を買ったりしてきたので、とてもよろこんでくれました。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」体験キットの感想
親子でいっしょに、冊子にかかれた観察や実験をひと通りためしてみましたが、この体験キットにとても満足しました。
理由は以下の通りです。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」のサンプルは鉱物や岩石の質が高かった
サンプルの鉱物や岩石は、色や形が美しく、光沢や透明度などの特徴がはっきりとわかりました。
子供が手に持ちやすく、重さや硬さなどを比べやすいサイズでした。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」は冊子の説明が分かりやすかった
鉱物や岩石の解説がていねいで、写真や図がたくさんありました。
おやすみ前の絵本のかわりに、冊子を少しずつ読んでから、観察と実験にのぞみました。
それぞれの石にキャラクター設定があって、面白かった。
観察方法や実験の手順もかんたんで、必要な道具も少なくて済みました。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」は観察方法や実験が面白かった
鉱物や岩石の色や形だけでなく、光の反射や屈折、硬度や割れやすさなど、さまざまな側面から鉱物や岩石を観察できました。
蛍石をみがいて光らせたり、方解石を通してものが二重になる様子を見たりするのは、5歳の子供にとっておもしろかったようです。
特に、雲母をうすくはがしてみる実験は、いろんな大人の前で披露していました。
取り組んでみた観察方法や実験の様子
ここでは、私達がためしてみた観察方法や実験の一部を紹介します。
「ときめく実験鉱物と岩石標本」の鉱物や岩石を洗ってみる
鉱物や岩石は、採掘されたり運ばれたりする過程で、泥やほこりなどで汚れていることがあります。
まずは水で洗ってきれいにして、色や形がはっきりと見えるようにします。
また、水にぬれると、光沢や透明度がかわる鉱物や岩石もあり、水にぬれた鉱物や岩石を10倍ルーペで観察すると、さらに細かい部分が見えてきます。
10倍ルーペで鉱物や岩石を観察する
10倍ルーペを目の近くにもっていって、近くで石を見てみると、肉眼では見えなかった細かい模様や、キラキラした結晶が見えてきます。
たとえば、石英を10倍ルーペで見ると、小さな六角形の結晶がびっしりとつまっていることがわかります。
また、花崗岩は10倍ルーペで見ると、石英や雲母、長石などのいろんな鉱物が混ざっていることがわかります。
蛍石を耐水のサンドペーパーで磨く
蛍石はやわらかいので、人の手でみがいて光沢を出すことができます。
まず、蛍石を水で洗って、耐水サンドペーパーの80番、800番、1200番、
そして2000番の順に表面をみがきました。
ピカピカになったけど、だいぶ小さくなった。
蛍石だけはブラックライトで青白く光ることを確認する
蛍石と、似たような色の石とをならべて、ブラックライトをあてたときの様子を比べてみました。
くらべるのに使った石は、部屋のLEDライトのもとでは、蛍石と同じような緑色をしています。
ところが、ブラックライトの紫外線があたると、蛍石以外は紫色に光るのに対して、蛍石は青白く光りました。
いや、でも紫色に光る石も蛍石なのかも。。。
方解石を通してものが二重にみえる様子を確認する
方解石は、光の屈折率がことなる二つの方向をもつ鉱物です。
方解石をマス目のある下敷きの上において、ななめ上から見てみると、線が二つに分かれて見える角度がありました。
これは、方解石に入った光が、二つの方向に屈折して、目に届くためです。
石を回転させると、二つの線の幅が変わります。
コランダムで他の石をひっかいてみる
石の硬さを比べるためには、それぞれの鉱物や岩石が一方にひっかかれたときに、傷がつくかどうかでわかります。
硬いコランダムと海で拾ってきた石を用意して、お互いにひっかいてみました。
すると、コランダムは全部の石に傷をつけることができましたが、コランダムは傷つきませんでした。
最初は削れた粉がどちらの石のものかわからず、傷を入念に調べました。
雲母をはがしてみる
雲母は、非常に薄くて柔らかい鉱物で、層状になっていて、指で簡単にはがすことができます。
雲母が飛び散らないようにして、指で雲母をはがしてみました。
すると、光沢のある薄い膜がはがれてきました。
途中からうすくはがせるようになった!
鉱物や岩石の分類に挑戦
最後に、鉱物や岩石の分類にチャレンジしました。
娘がサンタさんからもらった、ナショナルジオグラフィックの「ROCK,MINERAL&FOSSIL」という石のセットと、体験キットのサンプルとを合わせると、とてもすてきなコレクションとなりました。
サンタは、ナショジオキッズの本つきアルティメットコレクションの方を選びました。
「ナショナル ジオグラフィック ステム キット」とは
「ナショナル ジオグラフィック ステム キット」とは、世界的に人気のある雑誌「ナショナル ジオグラフィック」を発行するナショナル ジオグラフィック協会がつくっている教材です。
「ROCK,MINERAL&FOSSIL」とは
「ROCK,MINERAL&FOSSIL」は、鉱物や岩石、化石のサンプルが200〜300個ほど入っているナショジオキッズの究極のコレクションボックスです。
✔️ コレクションボックスの内容
・ 1cm程度のサンプルの袋
・ 2cm程度のサンプルの袋
・ 大きめなサンプルの袋
・ ジオードの袋
・ 標本ケースに入った牙2個
・ 黒の巾着小袋
・ ルーペ
・ 英語の識別用のシート
・ 英語のナショジオキッズの冊子(本付きを選択した場合)
サンプルには、アベンチュリン、ローズクォーツ、スノーフレークオブシディアン、デザートローズ、レッドジャスパー、ブルークォーツ、軽石、ジオード標本、化石など、幅広いサンプルが含まれています。
解説がすべて英語なので、「学研の科学」などの日本語のキットといっしょに扱うことをおすすめします。
ジオードを割って中のクリスタルを観察
学研の科学にはなかったジオード割りをまずは体験してみました。
ジオードとは丸い石の中にできる空洞のこと
ジオードとは、水晶や火成岩などの石の中にできた空洞部分のことで、ジオードのある石は、主にブラジルやモロッコなどで産出されています。
ジオードは、ギリシャ語で「大地に似た」という意味があります。
見た目はふつうの石ですが、割ってみると、さまざまな色や形の鉱物の結晶が、内側でキラキラかがやく様子を見ることができます。
ジオードを割って中のクリスタルを観察
コレクションボックスには、壊れたジオードが1つと壊れていないジオード標本が2つ入っています。
標本はとても固いので、ハンマーの釘抜きの部分やタガネなどを使って何度も強くたたく必要があります。
ちなみに、ハンマーの平たい部分でたたくと、大きく壊れる可能性があるので、おすすめしません。
飛び散ったカケラが目に入らないように、ゴーグルを必ずつけて作業しましょう。
割れたら、ジオードの中のクリスタルを観察します。
新聞紙などの養生は必須でした。
鉱物と岩石と化石を分類してコレクションする
大量の石をコレクションするには、分類して整理することをおすすめします。
鉱物と岩石と化石を分類する準備
プラスチックの仕切りとフタのある入れ物を用意して、それぞれのセルにワタをうすく敷きつめました。
石のコレクションが乱雑にあつかわれても、ワタを敷きつめると、入れものや石同士がぶつかって損傷するのを少し防ぐことができます。
また、白くてふわふわなワタの上では、石の色が引き立ちます。
鉱物を似た色でグループにまとめる
まず、紫水晶、ローズクォーツ、方解石、蛍石など、少ない種類の結晶でできている鉱物などと、それに似た色にみえる石を、それぞれグループにまとめました。
似ていても、不透明、半透明、透明、色合いが少し違う石などがあって、グループ分けはかなり苦労しました。
種類のわかっている鉱物や岩石はラベルを貼って管理する
「学研の科学」のキットのサンプルは、付属するラベルシールを仕切りの内側にはりつけて管理しました。
名前のわかる石は、ラベルを作って管理することをおすすめします。
植物由来、動物由来の化石をグループにまとめる
化石などは、生物の遺体や痕跡が石化したものなので、また別のグループにしました。
これまで、化石には手を出してこなかったのですが、これからは少しずつ増えていく予感がします。
まとめ
「学研の科学」の体験キットをつかうと、鉱物や岩石の色や形だけでなく、光の反射や屈折、硬度や割れやすさなど、様々な側面から鉱物や岩石を観察できました。
このキットで学んだことは、「ナショナルジオグラフィック」のコレクションなど、別の石のサンプルを分類する上でも役立つと思われます。
鉱物や岩石の世界は、とても奥深くて魅力的です。
ご興味ある方は、ぜひ試してみてくださいね。
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