おばあちゃんの台所で気づいたこと
春休みに娘と実家を訪ねたとき、「料理×自由研究」の第一弾として、プリン作りに挑戦しました。
料理を自由研究にするために、どんな段取りが必要で、誰がどの役割を担うとうまくいくのか。
今回は、やってみてわかった課題や、思わぬ落とし穴まで、試行錯誤の様子をまとめました。
※今回作ったプリンのレシピと科学うんちくは、以下の記事にまとめました。
「料理を自由研究に」という計画
2026年度、娘の自由研究に料理を取り入れていこうと考えています。
娘と一緒に楽しめて、しかも学びのある研究メニューを組み立て中。
計画はClaudeに相談しながら整理し、月に1回のペースで「食べられる実験」を続けていく2年間のカリキュラムにまとめています。
おばあちゃんに計画を共有してみた
今回の帰省で、このカリキュラムをおばあちゃん(私の母)に見せて相談しました。
上のイメージのように、AIでわかりやすく整理しました。
すると、早速何か作ってみよう!とその場で話が進みました。
AIが作ったわかりやすい資料が、世代を超えたコミュニケーションの橋渡しになってくれた瞬間でした。
料理×自由研究をスタート
試行錯誤の第一歩として選んだのは、昔ながらのシンプルなプリンです。
材料は卵、牛乳、砂糖、バニラエッセンスのたった4つだけで、全卵を使い、生クリームは使いません。
プリンを選択したのには、いくつかの理由がありました。
理由その1:手軽にスタート
プリンなら、買い出しに行かなくても、おばあちゃんの家にある材料ですぐに取りかかれます。
バニラエッセンスだけは近所のスーパーに買いに走りました。
理由その2:研究しやすい
そして、材料がシンプルであるほど、比較実験がしやすくなります。
味の変化の原因を特定しやすくなります。
いろんな材料でプリン作りたい。
AIを使ったレシピ作り——得意・不得意を実感
おばあちゃんがスマートフォンで検索して見つけてきたのは、cottaの「プリン2個分」のレシピでした。
これを家族みんなで楽しめる6個分に増量し、さらにオーブンの湯煎焼きに変換する必要があります。
Claudeは計画の整理や組み立てが得意
さきほどの計画の整理やカリキュラムの組み立てはClaudeがうまく作ってくれました。
そのまま続けて、Claudeにプリン材料の分量変換を頼んだら、「大さじ1と7/8」のように細かい分数表示になってしまいました。
Geminiは調べ物や柔軟な表現が得意
そこで、Geminiにお願いしたら「450ml」のようにわかりやすく表示してくれました。
レシピの分量変換は今回Geminiの方が実用的でした。
目的に合わせてAIツールを使い分けることが大切ですね。
役割分担——3人体制でうまくいった理由
今回、一番の発見だったのが、「3人でやるとちょうどいい」ということです。
おばあちゃん・私・娘の3人体制で、自然と役割が分かれていきました。
おばあちゃんの役割:火と熱いものを担当
キャラメルソースの煮詰め、牛乳の加熱など、火を使う工程はすべておばあちゃんが担当しました。
熱々の鍋やソースを扱う場面では、安全面のサポートを兼ねて手本を見せてくれます。
キャラメルソースをカップに注ぐ作業も、最初の熱いタイミングではおばあちゃんが行って、少し冷めてから娘にバトンタッチしました。
私の役割:レシピ読み上げ・撮影・アドバイス
私は直接の調理にはほとんど参加せず、レシピを読み上げたり、写真を撮影したり、次の工程をアドバイスしたりする「ディレクター兼記録係」に徹しました。
普段あまり料理をしない私にとって、この役割分担はとても楽でしたし、娘の動きをよく観察できるというメリットもありました。
オイシックスに頼りっぱなし。
娘の役割:計量・卵割り・混ぜる・漉す・注ぐ
火を使わない工程は、すべて娘が主体的に担当しました。
おばあちゃんから大さじ・小さじの「すり切り」の使い方を教わり、粉物(砂糖)と液体(水)の両方で計量を体験。
大さじ半分の計り方も教わった。
卵割りはお手のもので、3個ともスムーズに割れました。
泡立て器での撹拌、網で漉す作業、おたまでカップに注ぐ作業など、できることをどんどん任せていきました。
この3人体制はとってもスムーズでした!
やってみた——ダイジェスト
ここでは調理の流れをダイジェストでお伝えします。
詳しいレシピと手順は、別記事をご覧ください。
キャラメルソース作り
まず、おばあちゃんから計量スプーンの「すり切り」を教わりながら、砂糖を計量しました。
娘が砂糖を鍋に入れ、おばあちゃんがガスコンロで加熱。
4分ほどで飴色に変わり始めました。
お湯を加えた瞬間、「バチャバチャ!」と激しく煮立ち、娘はびっくり。
おばあちゃんが手でガードしながら、落ち着いてかき混ぜていた姿が頼もしかったです。
約170℃のキャラメルに水を入れると一気に沸騰します。
6個のモロゾフカップにキャラメルソースを分け入れました。
鍋底にこびりついたソースは、お湯を足して再加熱して使い切り。
おばあちゃんの「もったいない知恵」です。
プリン液作り
卵3個を割り入れ、泡立て器で混ぜ、牛乳+砂糖を温めて合わせ、網で漉しました。
卵割りも撹拌も、娘が主体的に進めています。
漉す作業は娘とおばあちゃんの共同作業。
たくさん浮いていた白身のダマやカラザがかなり取り除かれました。
ここでバニラエッセンスの入れ忘れに気づくハプニング!
鍋に残っていた卵液に3滴垂らして混ぜ、途中まで注いであったカップに追加で注ぎ足しました。
次作るときはバニラあり・なしで比べてみたい。
オーブンで湯煎焼き
おばあちゃんの家のPanasonicオーブンには「とろけるプリン」モードが搭載されていました。
30分後、「す」の入っていないなめらかなプリンが焼き上がりました。
6個すべてが均一に火が通り、大成功です。
実食——ここで、まさかの落とし穴
焼きたてを見たら、誰だって早く食べたくなります。
熱々のうちにスプーンを入れました。
上はしっかりめ、下はプルプル。
キャラメルが絡んでとろける食感で、プリンとしては成功です。
熱々プリンを食べたけれど……
ところが、ここで問題が。
実は、おばあちゃんに料理の自由研究を相談していたのは、午後のティータイムの最中でした。
みんなで甘いどら焼きを食べている最中にプリン計画がもちあがり、そのまま即行動に移したのです。
つまり、プリンが焼き上がった頃には、まだお腹が十分に空いていませんでした。
それなのに、「早く食べたい!」の気持ちが勝って、熱々を食べ始めてしまいました。
お腹が空いていないときに熱々プリンは味気ない
上が硬めだね、下はプルプルだね、と言い合いながら、楽しく食べました。
しかし、正直に言うと、ティータイムのどら焼きの甘い記憶がまだ残っていて、プリンの繊細な甘みがあまり感じられませんでした。
しかも熱々だったので、味の細かいニュアンスもわかりにくかった。
室温プリンは、おいしかった
夕食後に、室温に冷めていた残りのプリンを食べてみたら、これがおいしい。
卵と牛乳の優しい風味がしっかり感じられて、キャラメルとのバランスも良い。
夕食が手巻き寿司だったので、甘いものへの感覚がリセットされていたのでしょう。
同じプリンでも、食べるタイミングで印象が全く違う。
最大の学び:「お腹を空かせてから実食」
今回の一番の気づきは、レシピでも科学でも調理技術でもなく、食べるタイミングでした。
料理の自由研究では、作って終わりではなく、味わって感想を言うところまでがセットです。
でも、お腹がいっぱいの状態で食べると、せっかく作ったものの味を正しく評価できません。
実食のタイミングも実験計画に組み込もう。
空腹で食べると、少し失敗しても美味しく感じるかも。。。
今回の試行錯誤で見えたこと
今回は、AI+3人の役割分担がとてもうまく機能しました。
料理×自由研究における役割分担
Claudeが計画立案、おばあちゃんが火まわりを担当し、私がディレクター兼記録係に回り、娘が手を動かす。
この体制なら、安全面も確保しつつ、子どもに多くの工程を任せることができます。
AIを活用してスムーズに計画立案
おばあちゃんへの計画説明は、Claudeが整理してくれた資料のおかげでスムーズでした。
レシピの分量変換はGeminiが実用的でした。
AIツールを目的に合わせて使い分ける良い練習にもなりました。
料理×自由研究における娘の学び
娘は計量スプーンの「すり切り」を粉物・液体の両方で体験し、卵割りも上手にこなし、漉す・注ぐといった工程を主体的に進められました。
「砂糖が飴色に変わる」「お湯を入れると煮立つ」「漉すとなめらかになる」「上と下で食感が違う」といった、五感をフルに使った発見もたくさんありました。
次回への課題
バニラエッセンスの入れ忘れは、手順カード(1枚1ステップ)を活用して防ぎたいところです。
キッチンペーパーの滑り止め省略や、皿にひっくり返す盛り付けも、次回のチャレンジに。
そして何より、お腹を空かせてから食べることを忘れずに。
これは料理実験の鉄則として、カリキュラムの冒頭に書き加えておくべき教訓だと感じました。



















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