小学1年生の娘と挑戦!アサガオの押し花づくりで学んだ科学と工夫
たくさんの自由研究をおこなってきたアサガオの虜になりつつあります。
せっかくなので、ベランダに咲いている美しいアサガオの花を使って、色鮮やかな押し花をつくりました。
その過程で、たくさんの発見と学びがありました。
押し花づくりの準備と手順
押し花づくりは思っているよりも奥が深く、きれいに仕上げるためにはいくつかのコツが必要です。
特にアサガオのような水分の多く傷みやすい花は、作業のスピードと丁寧さが重要なポイントになります。
おしばなを作る準備
まず最初に行ったのは、花以外の道具の準備です。
使用したのは、ティッシュペーパー2枚、新聞紙、はさみ。
そして重しとしてありったけの図鑑を用意しました。
あさがおの花の準備
つぎに、最も美しく咲いている花を選んで摘み取りました。
花びらが傷むと茶色く変色してしまうため、がくの下でカットして、なるべく花びらには触れないようにしました。
家に持ち込んでから、アサガオの花びらの広がりはじめるところ(写真の下の点線の位置)でカットしました。
アサガオの花を真ん中の長さでカット
カットしたアサガオを、ティッシュの上で平面的になるように調整します。
写真のようにカットすることで、押し花にした時に丸く美しい形になります。

花びらがぺったんこになるように広げる。
この作業は花びらが傷みやすいため、手早く行うことが大切です。
我々が試した押し花の作り方
広げたアサガオの花びらの上に、もう一枚のティッシュペーパーをかぶせて挟みます。
この時、風がおこって、花びらが動いて重なったり、折れ曲がったりしないように、注意深く作業します。
ティッシュに挟んだ花をさらに新聞紙で挟み、図鑑1冊の上に置きました。
その上に何冊もの図鑑を重ねていきます。
押し花の上に重しをしてじっと待つ
重しをのせた後は、じっと待ちます。

触りたいけど、がまん。
1日経った時点で見てみた
とはいっても、ガマンなんてできずに、1日経った時点で、様子を確認してみました。
押し花を挟んでいた新聞紙をそっと開いてみたら、あさがおの花びらは鮮やかな色のまま、見事に平たくなっていました。

ぜんぜん茶色くなってなかった!
新聞紙を交換して吸湿能力をキープ
しかし、新聞紙がしっとりと湿っていることに気づきました。
これは花から出た水分が新聞紙に吸収されたためです。
湿った新聞紙をそのまま使い続けると、カビが生える原因になったり、乾燥が不十分になったりする可能性があります。
そのため、新しい新聞紙に交換して、再び重しをかけることにしました。
押し花観察でのトラブルと発見と記録
1週間という時間をかけて、押し花の変化を観察することで、多くの発見がありました。
さまざまなトラブルを経て、最終的に仕上がるまで、親子で観察や工夫を通して楽しむことができました。
花びらがティッシュにくっついた
1日後に押し花を確認した時、予想していなかった現象が起こっていました。
あさがおの花びらが、片方のティッシュペーパーにしっかりとくっついてしまい、離すことができなくなりました。
あとで調べたら、コーヒーフィルターなどのキメの細かい繊維の紙であれば、あまりくっつかないとのこと。

最初は失敗したーと思いました。
ティッシュに押し花がくっつくことのメリット
押し花が、ティッシュなどにくっつくのは、押し花づくりの過程でよく起きる現象のようです。
花から出た植物性の粘着成分がティッシュと結合した、またはティッシュの繊維が物理的に花びらにくっついたと考えられます。
しかし、花びらがティッシュにくっついたことで、むしろ花びらの形がより安定し、取り扱いやすくなりました。

剥がさないことにしました。
花びらが一部、ティッシュから剥がれて破けた
完成品を自由研究ノートに貼り付けていたら、花びらの一部がはがれて、やぶけてしまいました。
せっかくなので、はがれたところを触ってみました。

花びらが無いみたいに軽くて薄かった。
もともと薄くて柔らかい花びらが、もっと薄く、軽くなっているように感じられました。
自由研究ノートに押し花を貼り付ける
自由研究のためのノートに、アサガオの押し花を貼り付けて、気が付いたことを書き込むことにしました。
ティッシュペーパーにくっついてしまった花びらを、どのように自由研究のノートに保存するか考えました。
その結果、ティッシュの裏に両面テープを貼って、ノートに貼り付けることにしました。

ティッシュは2枚重なっているので貼り付けるときは2枚目を剥がします。
その上からラップを重ね、ラップの四方をマスキングテープで養生。
押し花を摩擦や湿気から守り、長期間保存できるようにしました。
自由研究ノートの完成
このようにして完成した押し花は、単なる工作品を超えて、観察記録と保存技術が組み合わさった立派な自由研究作品となりました。

次のページに気づいたことをまとめたよ。
自由研究としての学びと気づき
この押し花づくりの体験を通して、小学1年生の娘は多くのことを学ぶことができました。
単なる工作活動ではなく、科学的な観察と創意工夫を含む総合的な学習体験となりました。
以下に、学んだことをまとめました。
科学的な発見
- 科学的な発見
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- 物質の状態変化: 立体的な花が平面的になる過程を観察し、水分と形の変化を体感的に理解しました。
- 物理的変化の要因: 重しをかけることで形が変わる現象や、時間経過による変化を観察しました。
- 実験条件の重要性: 作業の速さと丁寧さが色の保持に影響することを確認しました。
- 材料の特性理解: 新聞紙が水分を吸収する材料特性について学びました。
- 環境要因の影響: 温度、湿度、圧力が結果に間接的に影響することを認識しました。
- 基礎概念の習得: 今後のより高度な科学学習につながる基礎的な概念を体験的に習得しました。
工作技術の習得
- 工作技術の習得
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- 手先の器用さ: 花びらを傷つけないよう、丁寧に取り扱う技術を習得しました。
- 道具の使い方: 押し花作りに必要な道具の基本的な使い方を身につけ、工作スキルが向上しました。
- 問題解決能力: 途中で困ったことが起きた際、どうすればよいかを自分で考え、解決する創意工夫の能力を育みました。
- 材料活用技術: ラップやマスキングテープを使ってきれいに保存する方法など、材料を工夫して活用する技術を学びました。
- 応用可能スキル: この経験を通じて得られた技術は、今後の工作活動や日常生活でも応用できる実用的なものです。
- 計画性と継続性: 1週間の観察期間を通して、長期的な計画を立てて物事に取り組む経験ができました。
親子での学び
- 親子での学び
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- 親子共同作業: 親子で一緒に押し花を作るという、貴重な共同作業の機会が生まれました。
- コミュニケーション能力: 娘の「なぜ?」「どうして?」という疑問に答えながら作業することで、コミュニケーション能力が向上しました。
- 挑戦する姿勢: 失敗を恐れずに新しいことに挑戦する態度を育むことができました。
- 対応力の向上: 予想と違う結果が出たときも、どうすればよいかを一緒に考えることで、対応力を高めることができました。
- 言語化・記録技術: 観察記録を付ける作業を通じて、自分の考えを言葉にする力や記録技術を養うことができました。
- 表現力の発達: 体験したことを文章や絵で表現するという、表現力を育む重要な活動になりました。
- 環境教育効果: 自然の植物に触れることで、自然への関心や愛護精神を育むきっかけになりました。
まとめと次回への展望
今回のあさがおの押し花づくりは、小学1年生の自由研究として大成功だったと感じています。
科学的な観察、工作技術の習得、問題解決能力の向上など、多角的な学習効果を得ることができました。
何より、娘が楽しみながら学ぶことができたことが最大の成果です。
次回は、アイロンをつかった押し花づくりや、他の種類の花での押し花づくりに挑戦してみたいと思います。
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