このサーモン、どこの海から来たの?
先日、宝島社から出版された『すし銚子丸FAN BOOK』を購入しました。
ネタの産地や銚子丸のこだわりが詳しく載っていました。
おいしそうなお寿司の写真に食欲をそそられ、さっそく家族で銚子丸へ。
娘と一緒に「お寿司の向こう側」を探検してきました。
銚子丸ってどんなお寿司屋さん?
銚子丸は千葉県発祥の「グルメ回転寿司」チェーンです。
100円均一のお店とは違い、職人さんが目の前でお寿司を握ってくれるのが特徴。
「劇場型」と呼ばれるスタイルで、食事そのものがエンターテインメントになっています。
カウンターで見る職人さんの技
店内に入ると、カウンター越しに職人さんたちが忙しく働いている姿が見えます。
白い調理服を着た職人さんが、手際よくお寿司を握っていく様子は見ているだけでワクワクします。
普通の回転寿司では厨房が見えないことが多いですが、銚子丸では「どうやって作られているか」を間近で観察できるのです。
職人さんの手元をよく見ると、使い捨て手袋をして衛生管理を徹底しながらも、手早く美しくお寿司を仕上げていきます。
職人さんが、注文を受けてからシャリを握り、ネタを乗せるまでほんの数秒。
あまりに早くて写真がうまく撮れませんでした。
この「目の前で握る」という体験こそ、銚子丸の醍醐味です。
ショーケースの魚に釘付け!
娘が最も興奮したのは、店内のショーケースに並んだ新鮮な魚たち。
銚子港でとれたと思われる、キンメダイやマダイの全身の姿は、なかなか近所のスーパーでは見られません。
マグロの部位を食べ比べ!赤身・中トロ・大トロの違い
お寿司といえばマグロ。
でも「赤身」「中トロ」「大トロ」って何が違うのでしょうか?実際に食べ比べてみました。
鮮やかな赤!まずはマグロの赤身から
鮮やかな赤色が美しい、マグロらしいマグロです。
脂が少なくさっぱりとした味わいで、マグロ本来の旨味をダイレクトに感じられます。
筋肉質な部分なので、しっかりとした歯ごたえがあるのも特徴です。
とろける食感!中トロ・大トロ
中トロは、淡いピンク色で、サシ(脂の筋)がきれいに入っています。
口に入れた瞬間、体温で脂がとろけて広がる感覚は感動もの。
マグロは体の部位によって脂の量が違います。
よく泳ぐ尾に近い部分は筋肉質で「赤身」に、お腹の部分は脂がのって「トロ」になります。
特に頭に近いお腹の部分が最も脂がのった「大トロ」です。
同じ魚なのに、部位によってこんなに味が違うなんて面白いですよね。
魚のパズルもおもしろい。
マグロは遠洋漁業のさかんな台湾からはこばれてくることが多い魚です。
塩炙り3カンで味の変化を体験
銚子丸の人気メニュー「塩炙り3カン」では、サーモン・エンガワ・中トロの炙りが一度に楽しめます。
レモンが添えてあるのも嬉しいポイント。
炙ることで脂が溶け出し、香ばしさが加わって、生とは全く違う味わいになります。
料理の科学を体験できる一皿です。
さて、このお皿にのっていたサーモンは、オーロラサーモンというブランド名がついています。
寒いノルウェーで養殖されたサーモンは、冷凍をせずに日本に空輸されてきます。
寿司チェーン店で出されるエンガワはカレイのエンガワであることが大半。
カレイはたくさん捕れるし、エンガワも1匹からたくさんとれます。
カレイはアイスランドやグリーンランドの冷たい海で捕れます。
寒い海にはおいしい魚がたくさんいる。
光り物ってどんな魚?青魚の魅力
お寿司屋さんで「光り物」と呼ばれるネタがあります。
しめ鯖やいわし、あじなど、皮が銀色に光る青魚のことです。
しめ鯖の美しい縞模様
しめ鯖は、鯖を酢で締めたもの。
銀色の皮と身の間にある青い縞模様が特徴的です。
酢で締めることで生臭さが消え、身が引き締まります。
昔は冷蔵技術がなかったので、足が早い(傷みやすい)青魚を美味しく安全に食べるための知恵でした。
いわしの生姜のせ
いわしは刻みネギと生姜がのった状態で提供されました。
青魚特有の風味を、生姜がさっぱりと引き立ててくれます。
いわしは「海のミルク」と呼ばれるほど栄養豊富で、DHAやEPAという脳に良い成分がたっぷり。
子どもにも積極的に食べてほしいネタです。
冬は脂が乗って美味しい!!
海の宝石!いくらの軍艦巻き
キラキラと輝くいくらは、まさに「海の宝石」。
プチプチとした食感と、口の中で弾ける旨味は子どもも大人も大好きな味です。
銚子丸のいくらは粒が大きく、醤油漬けの味付けが絶妙でした。
いくらは鮭の卵ですが、日本で食べられているいくらの多くは実はアメリカのアラスカ産。
アラスカでは厳しい資源管理のもとで鮭漁が行われており、持続可能な漁業のお手本とされています。
私たちが食べる一皿のいくらが、遠くアラスカの海から届いていると思うと、なんだか不思議な気持ちになります。
盛り合わせで色々な味を
盛り合わせを頼むと、マグロ、炙り、いわし、サーモン、エビ、ホタルイカなど様々なネタを一度に楽しめます。
「赤いの」「白いの」「光ってるの」と、色の違いを見るだけでも勉強になります。
エビは尾の部分まで丁寧に下処理されていて、職人さんの仕事の丁寧さが伝わってきました。
お寿司以外のメニューも充実
寿司以外のメニューも、たくさんあります。
回転寿司チェーンならではですね。
あじの唐揚げ
銚子丸ではあじの唐揚げが人気メニュー。
頭からしっぽまで丸ごとカリッと揚がっていて、骨まで食べられます。
お寿司だけでは物足りないときや、子どもが「お魚は好きだけど生は苦手」というときにもぴったりです。
海鮮サラダ
海鮮サラダには、マグロ、サーモン、エビ、しらす、いくらなど贅沢な具材がたっぷり。
野菜と一緒に食べられるので、栄養バランスも良いですね。
ドレッシングはさっぱりとした味付けで、海鮮の味を邪魔しません。
細巻きは子どもの味方
握り寿司が食べにくい小さな子どもには、細巻きがおすすめ。
鉄火巻き(マグロ)と納豆巻きを注文しました。
一口サイズで食べやすく、海苔のパリパリ感も楽しめます。
まとめ:一皿のお寿司から広がる世界
FAN BOOKを片手に「このネタはどこから来たのかな?」と調べながら食べるお寿司は、いつもより何倍も美味しく感じました。
グルメ回転寿司は、子どもの「なぜ?」を引き出す最高の食育スポットかもしれません。
ぜひ皆さんも、お子さんと一緒に「お寿司の旅」を楽しんでみてください。





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