目の位置・足のかたちから動物の「しごと」がわかる!
家族で富士サファリパークに出かけました。
動物たちを、ちかくで観察できるサファリゾーンに大満足。
からだ全体をみることができるサファリパークならではの、動物の分類にチャレンジしてみました。
サファリで出会った9種類の動物たち

車でサファリゾーンをまわりながら、たくさんの動物を撮影しました。
狩りをする動物や、大きな動物は、なんとなく柵で区切られたところにいました。
家に帰ってきてから、写真を見返すと、「狩る側」と「逃げる側」の動物で体のつくりがまったく違うことに気がつきました。
【狩る側】肉食動物(3種)

肉食動物には共通点があります。
獲物を見つけて追いかけるため、目が顔の「前」のほうについているのです。
ライオン(ネコ科)

ライオンは、群れで暮らす珍しいネコ科動物です。
写真をよく見ると、目が正面を向いていて、獲物との距離を正確に測れるようになっています。
大きな前足は獲物を押さえつけるのに使います。
チーター(ネコ科)

チーターは、地上でもっとも速く走る動物として知られています。
細長い脚と小さな頭、そして前向きの目が特徴的です。
時速100km以上で走れるのは、このスリムな体型のおかげです。
アメリカクロクマ(クマ科)

アメリカクロクマは、肉も植物も食べる雑食動物です。
目はライオンやチーターと同じく前向きで、両眼視(りょうがんし)ができます。
クマの祖先は肉食動物だったので、雑食になった今でも、目の位置は「狩る側」の特徴がのこっています。
【逃げる側】草食動物(6種)

草食動物の目は、顔の横のほうについています。
敵がどこから来ても気づけるよう、広い範囲を見わたすためです。
シマウマ(ウマ科)
シマウマの特徴は、なんといっても白黒のしま模様です。
目は顔の横についていて、ほぼ360度を見わたせます。
ひづめは1本指で、「スプリングフット(バネ足)」とよばれる構造になっています。
平らな草原をたくさん歩いたり走ったりするのに、エネルギー効率がとても良いそうです。
キリン(キリン科)
キリンは、ながい首のおかげで高い木の葉を食べることができます。
目は横向きで、高い位置から広い範囲を見張ることができます。
ひづめは2本指で、2本の蹄に体重を分けることで、サバンナの不安定な地面でもバランスを取りやすくなっています。
ワピチ(シカ科)
ワピチは、北アメリカに住む大型のシカです。
写真は、まだ子供のワピチ。
オスには立派な角があり、横向きの目と大きな耳で敵を警戒します。
ひづめは2本指で、森林の中で木の根や岩をよけながら走るのに適しています。
かかとの部分には「副蹄(ふくてい)」という小さな蹄があり、滑り止めの役割をします。
ラマ(ラクダ科)
ラマは、南アメリカの山岳地帯が原産です。
目は横向きで、耳もバナナのような形で大きく動きます。
ひづめは2本指ですが、下にやわらかいパッドがあり、山の岩場でも滑りにくくなっています。
フタコブラクダ(ラクダ科)
フタコブラクダは、中央アジアの寒暖差がはげしい地域(ゴビ砂漠など)で暮らすために進化しました。
目は横向きで、長いまつ毛が砂から目を守ります。
足の裏には大きなパッドがあり、岩だらけの荒地でも体重を分散して歩けます。
冬はマイナス30℃にもなるため、太くて長い毛で寒さから身を守ります。
アジアゾウ(ゾウ科)
アジアゾウは、今回見た動物の中でもっとも大きな草食動物です。
目は横向きで、広い範囲を見わたせます。
ゾウは体が大きく天敵が少ないため、視覚よりも嗅覚や聴覚に頼ることが多いと言われています。
足の裏には特殊なクッション(脂肪パッド)があり、巨大な体重を支えながら静かに歩くことができます。
発見!「目の位置」と「足のかたち」に法則があった

写真を並べてみると、はっきりとした法則が見えてきました。
目の位置の法則
| 分類 | 目の位置 | 理由 |
| 肉食動物 | 前向き | 獲物との距離を正しく測るため |
| 草食動物 | 横向き | 広い範囲を見わたして敵を発見するため |
足のかたち(蹄の指の数)の法則
足のかたちにも違いがありました。
草食動物の多くは「蹄(ひづめ)」を持っていますが、指の本数が動物によって違います。
調べてみると、指の数は「住んでいる場所」と関係があることがわかりました。
| 分類 | 指の数 | 住んでいる場所 | 足の特徴 |
| 奇蹄類 (シマウマ) |
1本 | 広くて平らな草原 | 「バネ足」構造で、長距離を省エネで移動できる |
| 偶蹄類 (キリン、シカ、ラマ、ラクダ) |
2本 | 森林・岩山・砂漠など変化のある地形 | 2本の蹄でバランスを取りやすい。副蹄やパッドで滑りにくい |
| 長鼻目 (ゾウ) |
5本 | 森林・草原 | クッション構造で巨体を支え、静かに歩ける |
草食動物6種の足のかたち(蹄の指の数)の法則
足のかたちについて、今回挙げた草食動物6種類をくらべると、以下のとおりです。
| 動物 | 科 | 分類 | 指の数 | 足の特徴とメリット |
| シマウマ | ウマ科 | 奇蹄類 | 1本 | 「バネ足」構造で、平らな草原を長距離移動するのにエネルギー効率が良い |
| キリン | キリン科 | 偶蹄類 | 2本 | 2本の蹄で体重を分散し、サバンナの不安定な地面でもバランスを取りやすい |
| ワピチ | シカ科 | 偶蹄類 | 2本 | 森林の中で木の根や岩を避けながら走るのに適している。副蹄が滑り止めになる |
| ラマ | ラクダ科 | 偶蹄類 | 2本 | 蹄の下にやわらかいパッドがあり、山岳地帯の岩場でも滑りにくい |
| フタコブラクダ | ラクダ科 | 偶蹄類 | 2本 | 足裏に大きなパッドがあり、熱い砂に沈み込まず、広い面積で体重を支える |
| アジアゾウ | ゾウ科 | 長鼻目 | 5本 | 蹄状の爪+特殊なクッション(脂肪パッド)で、巨大な体重を支えながら静かに歩ける |
まとめ
サファリパークで撮った写真を調べてみると、動物の体は「住む場所」と「お仕事(狩るか逃げるか)」に合わせてデザインされていることがわかりました。
動物園にいくと、世界中の動物たちが集まっていて、いろんな視点で比べることができます。
なんでだろう?と疑問を持って調べることで、新しい発見につなげていきたいですね。






コメント