小学校で習った植え方を実践!
娘が小学校でアサガオの種の植え方を教わってきました。

毎日学校で水やりしてる。
今回は自宅で本格的な発芽観察にチャレンジすることにしました。
3つの方法で発芽を比較
ただ普通に植えるだけでは面白くありません。
種を水に浸けると本当に発芽が早くなるのか、くらべて確かめてみることにしました。
また、余った種を土なしで発芽まで観察してみました。
用意したもの
種は前回の観察で使用した残りをつかいました。

暁の光は、アーリーコールミックスよりももともと種が大きい。
アサガオや野菜を育てるための植木鉢と小石と腐葉土のセットを購入。
用意したものは全部で以下のとおりになりました。
- 用意したもの
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- 種子: サカタのタネ2種類
「垣根用アーリーコールミックス」
「暁の光」(白に中央が茜色の美しい品種) - 容器: 透明カップ8個、植木鉢1個、トレー1個
- 土: 腐葉土、朝顔・野菜育成キット付属の小石や土
- その他: スコップ、キッチンペーパー、ラップ、ドライバー
- 種子: サカタのタネ2種類
6月1日(日)朝に、種を水に浸けて、半日後の夕方に以下の3つの方法で種まきを開始しました。
実験①水浸け種子+カップ栽培
透明なプラスチックのカップの底に3つの穴を開けます。
カップに名前を書いたりシールを貼ったりして見分けられるようにしておきます。

アルファベットのマスキングテープを切ってはった。
腐葉土を同じ深さになるように入れます。
4カップずつ、各カップにアーリーコールミックスや暁の光を2粒ずつ植えました。

1つのカップには同じ種類の種を植えた。

マンションのベランダは狭いのでリビングで作業。
実験②無処理種子+植木鉢栽培
水に浸けていない種を、そのままアサガオキットの植木鉢に植付けました。
各品種3粒ずつ1列に植えて、どっちに何を植えたかわかるように、割り箸と袋をつかって表しました。

割り箸をつかって立てるのは私が考えたよ。
実験③キッチンペーパー水耕栽培
余った水浸け種子をキッチンペーパー2枚に挟み、水をかけてラップで保湿しながら観察することにしました。

土なしで根の成長を直接観察。
種の植え方のコツ
娘は学校で習った通り、ていねいに種を植えてくれました。

第一関節まで穴をあけてから種を入れる。
「種のおへそが斜め下向きになるように」という先生の教えも守ろうとしていました。

上の写真はふやけた種の様子です。
この写真のように、おへそを上にむけてしまうと、根が土の上に出てきてしまいます。
土にあけた穴の中で、種は横倒し、またはへそが下になるようにして、うまく根がはれるようにしました。
日々の観察記録:予想以上の違いが明らかに
いよいよ、観察がはじまりました。
6月2日(月)夕方 – 1日目
キッチンペーパー:8粒中2粒で、たねのおへそから、わずかに根が出始める
その他:変化なし
娘は「もう根が出てる!」と大興奮。
土の中では見えない変化が、キッチンペーパーでは一目瞭然でした。
6月3日(火) – 2日目
朝の観察
キッチンペーパー:8粒中4粒が発根
水浸けカップ:アーリーコールミックス1カップで白い芽を確認
夕方の観察
キッチンペーパー:8粒中7粒が発根。最長2.3cm。
水浸けカップ:アーリーコール3カップ、暁の光3カップで発芽。暁の光1カップ(奥の列のいちばん左のE)では子葉まで確認。
植木鉢:まだ変化なし。
6月4日(水)夕方 – 3日目
水浸けカップ:アーリーコール全カップで発芽、6粒で緑の子葉確認。暁の光は2カップで子葉確認。
植木鉢:暁の光2つで発芽、子葉確認
キッチンペーパー:2粒で子葉出現。
ただし、発芽しなかった種にカビ発生。

近くにあった根っこもカビがうつった。

発芽しなかったこと、カビたことの原因はなんだろう。
日中は家にいないため、水分が蒸発しないようにラップをかけていました。
換気がされず、カビが繁殖しやすい環境になってしまった可能性があります。
6月5日(木)朝 – 4日目
劇的な成長を見せました!
水浸けカップ:アーリーコール全て子葉確認、茎の高さ2~5cm。暁の光4つで子葉確認、茎3cmまで伸びました。
植木鉢:暁の光2つが茎3cm、5cmに成長。
キッチンペーパー:根は順調。葉の成長は土に植えられたアサガオより遅い様子。

昨日より2cmも大きくなってる!
娘は毎日の変化に驚きつつ、定規で茎の高さを測るのに夢中でした。
小学校のアサガオと比べて、陽の光を十分にあびられない場所だと、こんなに高く成長するんだとも認識。
6月6日(金)夕方 – 5日目
成長の個体差が明確になりつつあります。
水浸けカップ:暁の光1カップは未だ発芽せず。発芽しても弱々しい白い状態のものも。
植木鉢:アーリーコール1つで子葉確認。暁の光3つ目が発芽(茎1cm)。
キッチンペーパー:根が5~6cmに伸長、子葉も6つで確認。
6月8日(日) – 7日目
すべての子葉が確認されたので、ベランダデビュー!
長いものでは7~8cmまで伸びたので、ついにベランダに移動させて自然光を浴びさせることにしました。
実験結果と驚きの発見
3つのパターンをくらべてみた結果をまとめます。
水浸け効果は絶大!
- 発芽観察結果
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- 水に浸けた種:2~3日で発芽を開始しました。
- 水に浸けていない種:4~5日で発芽を開始しました。
- 発芽率:種の数が少ないため、明確な差は不明です。
キッチンペーパーの種が1つ発芽しませんでしたが、原因が何なのかは特定できませんでした。
水に半日ほど浸けた種は、発芽が1日以上早いという結果になりました。
キッチンペーパー水耕栽培の意外な効果
当初は「2日おきにカップの中の種を掘り起こして観察する」予定でした。
しかし、種が余ってしまったため、急遽キッチンペーパーを使った水耕栽培を行うことになりました。

水耕栽培だと、根の成長が一目瞭然。
土を掘り返す必要がなくなり、毎日の変化を連続して観察できました。
- 水耕栽培のメリット
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- 根の成長過程が完全に可視化される
- 毎日観察してもダメージを与える心配なし
- 発芽のタイミングを正確に把握できる
- 水耕栽培のデメリット
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- 茎葉の成長が遅くなる
- 管理を誤ると、カビ発生の可能性あり
品種による違いも発見
- 各品種の発芽・成長傾向
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- アーリーコールミックス: 発芽率が高く、その後の成長も早い傾向
- 暁の光: 発芽にややばらつきが見られ、一度発芽すれば順調に成長
娘と一緒に学んだこと
アサガオの発根や発芽、双葉をひろげて成長していく過程の観察は、とても有意義でした。
観察の楽しさ
毎日少しずつ変化する様子を娘と一緒に観察するのは、想像以上に楽しい体験でした。
娘は定規を持って茎の長さを測り、「今日は昨日より○cm大きくなった!」と報告してくれる日課ができました。
科学的思考の芽生え
「なんで水に浸けた種の方が早く芽が出るの?」
「カビはなんで生えちゃったの?」
など、娘からの質問が次々と出てきました。実験を通じて、原因と結果を考える科学的思考が自然に身についているのを感じます。
生命の神秘への感動
小さな種から根が出て、茎が伸び、葉が開く過程を毎日見ていると、生命の神秘に改めて感動します。
特にキッチンペーパーで根がぐんぐん伸びる様子は、娘も私も毎日見飽きませんでした。
アサガオ観察を自由研究のテーマとすること
アサガオは小学校でかならずといっていいほど育てる品種です。
家庭でも育てると、テーマがかぶってしまうと思う方もいらっしゃると思います。
しかし、アサガオを使った観察や実験は、自由研究にもピッタリです。
研究のテーマの例
アサガオの観察とはいっても、様々な研究テーマを設定することができます。
- 研究のテーマの例
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- 種子の前処理が発芽に与える影響について
- 発芽環境の違いによる成長速度の比較
- 品種による発芽特性の違い
観察のコツ
家庭で観察するからこそ得られるデータがあります。
- 観察のコツ
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- 毎日同じ時間に観察する: 我が家では朝7時、夕方7時に統一
- 写真と記録を残す: 成長の変化が一目瞭然になり、後で振り返る際に役立つ
- 測定は正確に: 定規を使って茎の高さを正確に測定する
- 失敗も記録する: カビが生えるなどのトラブルも重要なデータとなり、今後の改善に繋がる
簡単な材料で安全に観察
LEDライトと日光とで比較するテーマなども検討してみましたが、家のリビングのライトで十分に差を見ることができました。
使われずに放置されている植木鉢、アウトドアで使ったカップの残りなど、家にある材料と腐葉土と種があれば、観察はスタートできます。
特殊な装置や大人が見てあげる必要のある危険な器具や薬剤を使った作業はありません。
- 簡単な材料で安全に観察できる
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- 家にあるもので手軽にできる
- 特別な道具は必要なし
まとめ:種まきから学んだ3つのこと
今回のアサガオ観察では、3つのことを学びました。
前処理の重要性
昔から言われている「種を水に浸ける」方法は、科学的に正しかったことが確認されました。
発芽速度に明確な差が出ました。
種の数を増やせば、発芽率の確認もできると思われます。
観察方法の工夫
キッチンペーパー水耕栽培は、土では見えない根の成長を観察する優れた方法でした。
他の植物の観察にも取り入れたいと思います。
親子で楽しむ学習
娘の学校での学習と家庭での実験が連動することで、より深い理解と興味を育むことができました。
これからアサガオたちがどんな花を咲かせてくれるのか、親子で楽しみに見守っていきたいと思います。
さいごに
アサガオの本葉が出てきたら、今度は「摘心の効果」について実験予定です。
来年、再来年には「花の色と遺伝の関係」なんていう実験にも挑戦してみたいです。
この記事が参考になりましたら、ぜひ皆さんも親子でアサガオ観察にチャレンジしてみてください。

意外な発見と感動が待っていますよ。
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